令和4年度下期第二種電気工事士筆記試験(午前)(電気技術者試験センター)問4
電気に関する基礎理論
交流回路に関する問題
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図のような交流回路において,抵抗12 Ωの両端の電圧V[V]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。
![200 Vの交流電源に,12 Ωの抵抗と16 Ωのコイルを直列に接続した回路。12 Ωの抵抗の両端の電圧をV[V]とする](/denko2/fig/2022r04sa-q004-1.png)
- イ86
- ロ114
- ハ120
- ニ160
答えと解説
✓ これが正解ハ120
解説
合成のインピーダンスは20 Ω、電流10 A で120 V です。
抵抗とコイルを直列につないだ交流回路です。コイルは交流に対して電流を妨げる働き(誘導性リアクタンス)を持ち、抵抗とは電圧と電流の山のずれ方が違うため、単純には足し算できません。両方を合わせた大きさのインピーダンスは、三平方の定理と同じ形で求めます。
インピーダンスは Z=√(12²+16²)=√(144+256)=√400=20 Ω です。回路に流れる電流は I=200÷20=10 A で、直列なので抵抗にもコイルにも同じ10 A が流れます。したがって抵抗の両端の電圧は V=12×10=120 V です。
参考までにコイルの電圧は16×10=160 V で、120 V と160 V を足しても電源の200 V にはなりません。√(120²+160²)=200 V と三平方の形で合うのが、交流の直列回路の特徴です。
覚え方は、抵抗とコイルは足し算ではなく三平方、です。
ほかの選択肢の解説
- イ86:86 V は、12 Ω と16 Ω をそのまま足した28 Ω で電流を200÷28≒7.1 A と求め、12 Ω にかけた値です。コイルの働きは抵抗と位相がずれて単純には足せないので、誤りです。
- ロ114:114 V は、この回路の抵抗値と電源電圧を使ったどの計算からも導けない値です。抵抗の両端の電圧は、流れる電流10 A に12 Ω をかけて求めるので、120 V になります。
- ニ160:160 V は、16 Ω のコイルの両端にかかる電圧(16×10)です。問われているのは12 Ω の抵抗の両端の電圧なので、電圧を求める場所が違っています。
出典:令和4年度下期第二種電気工事士筆記試験(午前) 問4(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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