平成28年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問8
配電理論及び配線設計
電力損失に関する問題
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図のような三相3 線式回路で,電線1 線当たりの抵抗値が0.15 Ω,線電流が10 A のとき,この電線路の電力損失[W]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14

- イ2.6
- ロ15
- ハ26
- ニ45
答えと解説
✓ これが正解ニ45
解説
三相3線式の電力損失は 3×10²×0.15=45 Wです。
電線路で失われる電力は、電線の抵抗で生じる熱によるもので、1本当たり 電流²×抵抗 で表されます。三相3線式では電線が3本あるので、電力損失は 3×電流²×抵抗 です。
負荷が三角結線であっても、電線路に流れるのは線電流の10 Aです。電線1本の損失は 10²×0.15=15 W で、3本分では 15×3=45 W になります。
誤答を見ると、15 Wは電線1本分だけの損失、26 Wは3の代わりに√3を使って 1.73×0.15×10²=25.95 とした値、2.6 Wは電流を2乗せず 1.73×0.15×10 とした値です。いずれも式の一部を取り違えています。
覚え方は、損失は 電線の本数×電流の2乗×抵抗、三相3線式なら本数は3です。電圧降下で使う√3を、損失の式に持ち込まないよう注意します。
ほかの選択肢の解説
- イ2.6:2.6 Wは、電流を2乗せずに√3×0.15×10と計算した場合の値です。電力損失は電流の2乗に比例するので、10を2乗した100を使う必要があります。
- ロ15:15 Wは、電線1本分の損失 0.15×10² の値です。三相3線式の電線路には3本の電線があり、それぞれで同じ損失が生じるので、3本分を足さなければなりません。
- ハ26:26 Wは、3本分とするところを√3倍にして、1.73×0.15×10²=約26とした値です。√3は線間電圧と相電圧の関係や電圧降下に出てくる係数で、電力損失の式は単純に3倍します。
出典:平成28年度下期第二種電気工事士筆記試験 問8(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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