サービスマネジメント|システム監査技術者試験
この分野には 24問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語はサービスマネジメント(7問)・インシデント管理(4問)・サービスマネジメントシステム(4問)・問題管理(4問)・SLA(3問)です。問題が多い回は令和6年度 秋期(2問)・令和4年度 秋期(2問)・令和3年度 秋期(2問)です。
早く戻す活動と、根から断つ活動を分ける
JIS Q 20000-1は、組織がサービスマネジメントシステムを確立し、実施し、維持し、継続的に改善するための要求事項を定めた規格です。ITILは実践の手引で、v3はサービスのライフサイクルをストラテジ、デザイン、トランジション、オペレーション、継続的サービス改善の五段階で整理し、キャパシティ管理や可用性管理はデザイン、運用への移行はトランジションに属します。現在のITIL 4では、ライフサイクルの段階ではなくサービスバリューシステムとして整理されています。
障害の扱いは目的で分けます。インシデント管理はサービスをできるだけ早く通常に戻すことが目的で、その効率はサービスデスクが自ら解決した割合などで測ります。問題管理は根本原因を特定して再発を防ぐことが目的です。恒久対策は変更管理で承認され、リリース管理及び展開管理で本番に展開されます。構成ベースラインは、構成監査や切り戻しの基準になります。
SLAは提供者と顧客が合意したサービスの水準で、一つのSLAで複数のサービスを扱うこともできます。内容を決める順は、事業の成功要因であるCSF、その達成度を測るKPI、具体的な目標値であるSLOと、抽象から具体へ下ります。可用性の目標は高ければよいのではなく、事業の要件に見合う水準を目指します。
サービス可用性は、約束した提供時間のうち実際に提供できた時間の割合です。提供時間外に行った修復やメンテナンスは利用者へのサービスを止めていないので差し引きません。バックアップの本数は、新しい世代を書き終えるまで古い世代を消せないことを踏まえて数えます。
備えの面では、待機系をどこまで準備しておくかでホット、ウォーム、コールドのスタンバイに分かれ、コンティンジェンシープランは復旧の重要性と緊急性で対象を絞ります。ヒューマンエラー対策のエラープルーフ化では、排除、代替化、容易化が発生を防ぐ原理、異常検出と影響緩和が発生後の波及を抑える原理です。
この分野で出た問題
- 令和5年度 秋期 問11SLAを作成する際に,サービスレベル項目(SLO),重要業績評価指標(KPI),重要成功要因(CSF)の三つを検討する。検討する順序のうち,最も適切なものはどれか。
- 令和3年度 秋期 問12データセンタにおけるコールドアイルの説明として,適切なものはどれか。
- 平成23年度 特別 問12(1)〜(4)はある障害の発生から本格的な対応までの一連の活動である。(1)〜(4)の各活動とそれに対応するITILの管理プロセスの組合せのうち,適切なものはどれか。
- 平成24年度 春期 問13ITIL v3におけるサービスライフサイクルの段階のうち,キャパシティ管理を含むものはどれか。
- 平成28年度 春期 問11ITILで定義されるサービスのライフサイクルにおける,サービストランジション段階の説明はどれか。
- 平成22年度 春期 問16ITサービスの可用性に関して,適切なものはどれか。
- 平成28年度 春期 問12ITサービスマネジメントにおいて,構成ベースラインを確立することによって可能になることはどれか。
- 平成24年度 春期 問12ITサービスマネジメントにおけるインシデント管理プロセスの効率性又は有効性を判断するための指標として,適切なものはどれか。
- 平成26年度 春期 問22ITサービスマネジメントにおける問題管理プロセスの活動はどれか。
- 平成27年度 春期 問13ITサービスマネジメントにおける,インシデント及びサービス要求管理の主な活動はどれか。
- 平成21年度 春期 問12ITサービスマネジメントを導入する際の手順はどれか。
- 平成30年度 春期 問11JIS Q 20000-1:2012(サービスマネジメントシステム要求事項)における,サービスマネジメントシステム(以下,SMSという)の一般要求事項のうち,“資源の運用管理”に対する要求事項として規定されているものはどれか。
- 令和6年度 秋期 問11JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)が規定しているものはどれか。
- 平成27年度 春期 問12JIS Q 20000-1の“サービスマネジメントシステムの監視及びレビュー”の要求事項のうち,適切なものはどれか。
- 平成29年度 春期 問11JIS Q 20000-2:2013(サービスマネジメントシステムの適用の手引)によれば,サービスレベル合意書(SLA)の作成指針のうち,最も適切なものはどれか。
- 平成26年度 春期 問17コンティンジェンシープランにおける留意点はどれか。
- 平成31年度 春期 問11サービスマネジメントにおいて,事業関係マネージャが責任をもつ事項として,適切なものはどれか。
- 令和3年度 秋期 問11サービス提供時間帯が毎日6~20時のシステムにおいて,ある月の停止時間,修復時間及びシステムメンテナンス時間は次のとおりであった。この月のサービス可用性は何%か。ここで,1か月の稼働日数は30日であって,サービス可用性(%)は小数第2位を四捨五入するものとする。
- 令和4年度 秋期 問13システムAとシステムBのフルバックアップのデータ量は,それぞれ400Gバイトと600Gバイトである。次の条件でバックアップデータを磁気テープに記録する場合に,システムAとシステムBとで必要となる磁気テープの本数は,それぞれ最少で何本か。
- 平成21年度 春期 問23ハードウェアの保守点検及び修理作業を実施するときに,運用管理者が実施すべき,事前又は事後の確認に関する説明のうち,適切なものはどれか。
- 令和4年度 秋期 問12バックアップサイトを用いたサービス復旧方法の説明のうち,ウォームスタンバイの説明として,最も適切なものはどれか。
- 令和6年度 秋期 問12ヒューマンエラーに起因する障害の低減策の一つに,エラープルーフ化がある。エラープルーフ化の五つの原理のうち,作業ミスによるエラーの発生を未然に防ぐための原理の組みはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 15年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和6年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。