令和3年度 秋期 午前 問63
システム戦略
プログラムマネジメントの考え方
事業目標達成のためのプログラムマネジメントの考え方として,適切なものはどれか。
- ア活動全体を複数のプロジェクトの結合体と捉え,複数のプロジェクトの連携,統合,相互作用を通じて価値を高め,組織全体の戦略の実現を図る。
- イ個々のプロジェクト管理を更に細分化することによって,プロジェクトに必要な技術や確保すべき経営資源の明確化を図る。
- ウシステムの開発に使用するプログラム言語や開発手法を早期に検討することによって,開発リスクを低減し,投資効果の最大化を図る。
- エリスクを最小化するように支援する専門組織を設けることによって,組織全体のプロジェクトマネジメントの能力と品質の向上を図る。
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✓ これが正解ア活動全体を複数のプロジェクトの結合体と捉え,複数のプロジェクトの連携,統合,相互作用を通じて価値を高め,組織全体の戦略の実現を図る。
解説
複数のプロジェクトを束ねて価値を高めます。
設問は、事業目標を達成するためのプログラムマネジメントの考え方として適切なものを選ばせています。ここでいうプログラムはコンピュータに読ませる手続きのことではなく、事業目標のもとに束ねられた複数のプロジェクトの集まりを指します。ですから見分けの軸は、その記述が一つの仕事の中を細かくしていく話なのか、仕事どうしのつなぎ方の話なのか、という一点だけです。仕事の枠組みは、期限のある一つの仕事、それを事業目標で束ねた集まり、組織全体で何に投資するかを決める束、という順に広がります。プログラムマネジメントはその真ん中の層にあり、個々の仕事の連携や統合、互いに及ぼし合う働きを通じて全体としての価値を高め、組織の戦略の実現につなげる考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ個々のプロジェクト管理を更に細分化するこ…:個々のプロジェクト管理をさらに細かく割ることで、必要な技術や確保すべき経営資源をはっきりさせるという記述です。視線が一つの仕事の内側へ向いており、束ねて戦略につなげる向きとは逆になります。
- ウシステムの開発に使用するプログラム言語や…:開発に使う言語や開発手法を早い段階で検討し、開発のリスクを下げて投資の効果を大きくするという記述です。一つひとつの開発の中での工夫であって、事業目標のもとに仕事群をまとめる枠組みではありません。
- エリスクを最小化するように支援する専門組織…:リスクを小さくするよう支援する専門の組織を設けて、組織全体の管理の能力と品質を高めるという記述です。各案件を支える常設の部署を置く話で、目的によって仕事群を束ねる考え方そのものではありません。
この問題の用語
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
- プログラム言語プログラムを書くための文法や記号の体系のこと。目的に合わせて多くの種類があり、Java、C、Pythonなどがよく使われます。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- プロジェクトマネジメント期限のある一回限りの活動を目的どおりに終わらせるための管理。作業を分けて洗い出し、日程や費用や人の計画を立てて進めます。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問63
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問61:プログラムマネジメントの考え方(プロジェクトマネジメント)
- 令和7年度 秋期 午前 問51:スコープに関する問題(プロジェクトマネジメント)
- 令和7年度 春期 午前 問51:プロジェクト憲章に関する問題(プロジェクトマネジメント)
- 令和7年度 春期 午前 問45:デザインレビューの目的(プロジェクトマネジメント)
- 令和6年度 秋期 午前 問54:ファストトラッキングの例(プロジェクトマネジメント)
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