平成22年度 秋期 午前 問68
企業活動
観測データを類似性によって集団や群に分類し,その特徴となる要因を分析する手法はどれか。
- アクラスタ分析法
- イ指数平滑法
- ウデルファイ法
- エモンテカルロ法
答えと解説を見る
✓ これが正解アクラスタ分析法
解説
似たものを群に分けて違いを見る手法です。
四つはどれも実在する手法ですから、名前の響きでは選べません。判定の軸は、その手法が何をする道具なのかという一点です。設問は、観測して得たデータを似ている度合いで集団や群に分け、その群の特徴となる要因を見ると書いていますから、分けることを仕事にしている手法が正解になります。正解はクラスタ分析法です。もとの言葉には房やかたまりという意味があり、設問の集団や群という言い方がそのまま語義にあたります。やり方は、似ている度合いを距離として決めておき、近いものから順にまとめていくというものです。まとめ方には二通りあり、樹形図を描きながら段々に束ねていくやり方と、群の数を先に決めてから振り分けるやり方があります。顧客をいくつかの層に分ける、商品の売れ方を型に分ける、といった使い道です。クラスタ分析は観測して得た数値を材料にします。専門家に繰り返し意見を求めて考えを寄せていくデルファイ法のように、人の判断を材料にする手法とは、そこが違います。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ指数平滑法:時間に沿って並んだ一本の系列から、この先どうなるかを見積もる手法です。古い実績ほど重みを下げながら先を読むための道具ですから、いくつかの群に分けるという仕事はしません。
- ウデルファイ法:専門家に匿名で尋ね、集まった回答を示してもう一度尋ねることを重ね、判断を一つに寄せていく進め方です。材料になるのは人の見立てであり、測って得た数値の集まりではありません。
- エモンテカルロ法:乱数を大量に振って、答えに近い値を数値実験で求める手法です。円周率の見積りなどが例で、狙いは答えを当てにいくことですから、対象を分類して特徴を見るための道具ではありません。
この問題の用語
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成22年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問68
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)