平成23年度 特別 午前 問76
企業活動
損益分岐点に関する問題
資料は今年度の損益実績である。翌年度の計画では,営業利益を 30 百万円にしたい。翌年度の売上高は何百万円を計画すべきか。ここで,翌年度の固定費,変動費率は今年度と変わらないものとする。
〔資料〕 単位 百万円
今年度の損益実績
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 売上高 | 500 |
| 材料費(変動費) | 200 |
| 外注費(変動費) | 100 |
| 製造固定費 | 100 |
| 粗利益 | 100 |
| 販売固定費 | 80 |
| 営業利益 | 20 |
- ア510
- イ525
- ウ550
- エ575
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✓ これが正解イ525
解説
限界利益が固定費と目標利益に届く売上です。
資料は四つの費目に分かれていますが、計算に必要なのは変動費の合計と固定費の合計の二つだけです。まず二つの山に積み直してください。変動費は材料費200と外注費100で300、固定費は製造固定費100と販売固定費80で180になります。積み直したら、必ず今年度の数字で検算します。売上高500から300と180を引くと20になり、資料の営業利益20と一致しました。ここを飛ばすと、製造固定費を変動費の側へ入れた誤りに最後まで気づけません。次に率を出します。変動費率は300を500で割って0.6、売上が1増えたときに手元へ残る割合はその残りの0.4で、これを限界利益率と呼びます。設問が変動費率は変わらないと言っていますので、この0.4は翌年度にも使えます。翌年度に必要な限界利益は、固定費180に目標の営業利益30を足した210です。固定費は売上が増えても変わりませんから、増えたぶんがそのまま利益になります。最後に売上高へ戻します。210を0.4で割って525です。増分だけで解くこともできます。営業利益を20から30へ、つまり10だけ増やしたいのですから、必要な売上の増分は10を0.4で割って25、これを500に足して525です。こちらのほうが速く、検算にも使えます。この型は、必要な限界利益が固定費と目標利益の合計に等しい、という一本で通ります。目標利益を0に置けば、それがそのまま損益分岐点の売上高です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア510:増やしたい利益の10を、そのまま売上高へ足した形です。売上が10増えても変動費が6増えますので、手元に残るのは4にしかならず、目標には届きません。
- ウ550:製造固定費まで変動費の側へ積んでしまうと、率が0.8、手元に残る割合が0.2となり、販売固定費80と30を足した110を0.2で割って550が出ます。今年度の数字で検算すれば、この積み直しが誤りだと分かります。
- エ575:目標の営業利益30を、そのまま増やしたい分と取り違えた形です。30を0.4で割って75、それを500へ足して575という道筋になります。今年度すでに20の利益が出ていますので、上乗せしたいのは10のほうです。
出典:平成23年度 特別 応用情報技術者試験 午前 問76(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
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