システム構成要素|ITサービスマネージャ試験
この分野には 32問あります。くり返し出ているものから並べています。
この分野でくり返し出ている用語は信頼性(7問)・MTBF(5問)・MTTR(4問)・フールプルーフ(4問)・磁気ディスク(4問)です。問題が多い回は平成22年度 秋期(5問)・令和3年度 春期(3問)・平成23年度 秋期(3問)です。
壊れにくさ、壊れたときの振る舞い、動き続ける割合
信頼性は数で表します。MTBFは修理を終えてから次に故障するまでの平均稼働時間、MTTRは修復にかかる平均時間で、稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)です。両方が同じ倍率で変われば稼働率は変わりません。故障率はMTBFの逆数なので、故障率が等しければMTBFも等しくなります。同じ装置を二つ直列につなぐと故障の頻度がほぼ倍になり、MTBFはおよそ半分、MTTRはほぼそのままです。
故障や誤りへの備えは、何を優先するかで名前が分かれます。故障したら安全な側に止めるのがフェールセーフ、性能を落としても構成を縮小して動き続けるのがフェールソフトです。不具合の部分を切り離して残りで処理を続けるのがフォールバック、人が誤って操作しても危険にならないようにするのがフールプルーフで、危険な状態では機械が動かないインタロックはその例です。評価項目のRASISのうち完全性は、排他制御などでデータの整合性を保つことを指します。
記憶装置では、RAIDの番号の違いはデータと冗長データをどの単位で、どこに記録するかの違いです。RAID0は分散して書くだけで性能向上のみ、RAID3はビット単位で分けたデータのパリティを固定の1台に、RAID5はブロック単位のパリティを各ディスクに分散して置きます。サーバとストレージをLANとは別の専用ネットワークで結ぶのがSANで、ファイバチャネルなどを使います。別の場所へデータを複製し続けるレプリケーションは、災害時の長い停止を防ぎます。
仮想化では、稼働中の仮想サーバを止めずに別の物理サーバへ移すライブマイグレーションにより、負荷の少ない時間帯に少数の物理サーバへ集約して電力を減らせます。物理サーバが止まったときの必要台数は、残った台数で全体の負荷を受け止められるかで考えます。クラウドのサービスモデルでは、ゲストOSを利用者が管理するのはIaaSで、PaaSとSaaSではOSは事業者が管理します。
構成の用語では、3層クライアントサーバはプレゼンテーション層、ファンクション層、データ層に分ける構成です。システムを初期状態から立ち上げ直すのがコールドスタートです。
この分野で出た問題
- 平成27年度 秋期 問13システム障害が発生したときにシステムを初期状態に戻して再開する方法であり,更新前コピー又は更新後コピーの前処理を伴わないシステム開始のことで,初期プログラムロードとも呼ばれるものはどれか。
- 平成25年度 秋期 問5レプリケーションが有効な対策となるものはどれか。
- 平成26年度 秋期 問20二つのシステムの信頼性評価指標の関係に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 令和3年度 春期 問24磁気ディスク装置や磁気テープ装置などの外部記憶装置とサーバを,通常の LAN とは別の高速な専用ネットワークで接続してシステムを構成するものはどれか。
- 平成21年度 秋期 問211台のCPUの性能を1とするとき,そのCPUをn台用いたマルチプロセッサの性能Pが,
- 令和3年度 春期 問22MTBF が R で MTTR が S であるサブシステムを二つ直列に結合したシステムがある。システム全体のおよその MTBF と MTTR は,どの組合せになるか。ここで,S は R に比べて十分小さく,故障が同時に起きることはないものとする。
- 令和7年度 春期 問22MTBFがx時間,MTTRがy時間のシステムがある。稼働環境が変わったので,MTBF,MTTRがともに従来の1.5倍になった。新しい稼働環境での稼働率はどうなるか。
- 平成26年度 秋期 問24NISTの定義によるクラウドコンピューティングのサービスモデルにおいて,パブリッククラウドサービスの利用企業のシステム管理者が,仮想サーバのゲストOSに関わる設定作業及びセキュリティパッチ管理作業を実施可かどうかの組合せのうち,適切なものはどれか。
- 平成28年度 秋期 問19RAID1~5の方式の違いは,何に基づいているか。
- 平成22年度 秋期 問20RAID3の組合せとして,適切なものはどれか。
- 平成23年度 秋期 問5RAIDにおいて,信頼性向上ではなく,性能向上だけを目的としたものはどれか。
- 平成29年度 秋期 問20SAN(Storage Area Network)におけるサーバとストレージの接続形態の説明として,適切なものはどれか。
- 平成22年度 秋期 問21Webシステムにおいて,ロードバランサ(負荷分散装置)が定期的に行っているアプリケーションレベルの稼働監視に関する記述として,最も適切なものはどれか。
- 令和6年度 春期 問22クライアントサーバシステムの3層アーキテクチャを説明したものはどれか。
- 令和5年度 春期 問22クラウドサービスに関係するデータのうち,クラウドサービス派生データに関する記述はどれか。
- 平成27年度 秋期 問20システムの信頼性評価項目であるRASISのうち,Integrity(完全性)を高める方法を説明したものはどれか。
- 令和3年度 春期 問9システムの安全性や信頼性を向上させる考え方のうち,フェールセーフはどれか。
- 令和元年度 秋期 問12システム運用サービスを提供するデータセンタにおいて,サーバに仮想化技術を用いることによって得られる利点のうち,適切なものはどれか。
- 平成28年度 秋期 問20シングルジョブで動作するコンピュータシステムがある。平均ターンアラウンドタイムAとスループットTの関係として,適切なものはどれか。
- 平成30年度 秋期 問19ネットワークインタフェースカード(NIC)のチーミングの説明として,適切なものはどれか。
- 平成22年度 秋期 問16ミッションクリティカルシステムの意味として,適切なものはどれか。
- 平成30年度 秋期 問20信頼性設計においてフールプルーフを実現する仕組みの一つであるインタロックの例として,適切なものはどれか。
- 平成23年度 秋期 問21信頼性設計におけるフォールバックを説明したものはどれか。
- 平成23年度 秋期 問4情報システムの設計において,フェールソフトが講じられているのはどれか。
- 令和5年度 春期 問3情報システムの設計の例のうち,フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
- 令和4年度 春期 問22故障発生率が 1.0×10^−6 回/秒である機器 10,000 台が稼働している。330 時間経過後に,故障していない機器の台数はおよそ何台か。ここで,故障発生率は経過時間によらず一定で,故障した機器は修理しない。また,必要であれば,故障発生率をラムダ回/秒,稼働時間を t 秒とする次の指数関数のグラフから値を読み取って,計算に使用してよい。
- 令和元年度 秋期 問20複数台の物理サーバで多数の仮想サーバを提供しているシステムがある。次の条件で運用する場合,物理サーバが 8 台停止してもリソースの消費を平均 80%以内にするには,物理サーバが 1 台も停止していないときは最低何台必要か。ここで,各物理サーバは同一の性能と同一のリソースを有しているものとする。
- 令和6年度 春期 問9運用サービスを提供するデータセンターにおいて,サーバに仮想化技術を用いることによって得られる利点のうち,適切なものはどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 16年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 春期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。