平成24年度 秋期 午前Ⅱ 問21
システム構成要素
二つのシステムの信頼性評価指標の関係に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア稼働率が等しければ,MTBFも等しい。
- イ稼働率が等しければ,MTTRも等しい。
- ウ故障発生率が等しければ,MTBFも等しい。
- エ故障発生率が等しければ,MTTRも等しい。
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✓ これが正解ウ故障発生率が等しければ,MTBFも等しい。
解説
故障発生率はMTBFの逆数なので、等しければMTBFも等しくなります。
故障発生率は単位時間あたりに故障する割合で、平均故障間隔であるMTBFの逆数として表せます。見分ける軸は、指標どうしが一対一に決まる関係か、比で決まる関係かです。故障発生率が等しければ、その逆数であるMTBFも等しくなります。一方、稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)という比で決まるので、稼働率が同じでもMTBFとMTTRの組合せは何通りもあります。たとえばMTBF90時間・MTTR10時間と、MTBF180時間・MTTR20時間は、どちらも稼働率0.9です。逆数の関係は一つに決まり、比の関係は一つに決まらない、と覚えると判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア稼働率が等しければ,MTBFも等しい。:稼働率は二つの値の比なので、同じ稼働率でもMTBFが違う組合せがあり得ます。MTBFが2倍でMTTRも2倍のシステムは稼働率が変わらないため、稼働率が等しいことからMTBFが等しいとはいえません。
- イ稼働率が等しければ,MTTRも等しい。:稼働率が同じでも、故障の間隔も修理時間も短いシステムと、どちらも長いシステムのような組合せがあり得ます。MTBFとMTTRが同じ割合で違えば稼働率は等しくなるので、MTTRも等しいとはいえません。
- エ故障発生率が等しければ,MTTRも等しい…:故障発生率が等しいと決まるのはMTBFだけで、修理にかかる時間であるMTTRは故障の起こりやすさとは別の値です。保守の体制などで変わるので、故障発生率が等しくてもMTTRが等しいとはいえません。
この問題の用語
- MTBF平均故障間隔。故障から次の故障までが平均どれくらい持つかを表し、長いほど壊れにくく可用性が上がります。
- MTTR平均修復時間。実際に起きた故障を平均した実績値で、あらかじめ決めておく復旧目標のRTOとは別ものです。
- 稼働率使える状態だった時間が、全体のどれだけを占めるかを表す割合。約束した水準を守れたかどうかの物差しになります。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
出典:平成24年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問21
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問22:稼働率に関する問題(稼働率)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問14:内部統制に関する問題(信頼性)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問4:可用性管理に関する問題(MTBF)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問22:MTBFに関する問題(MTTR)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問13:この月の可用性(稼働率)
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