平成26年度 秋期 午前Ⅱ 問20
システム構成要素
故障率に関する問題
二つのシステムの信頼性評価指標の関係に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア稼働率が等しければ,MTBFも等しい。
- イ稼働率が等しければ,MTTRも等しい。
- ウ故障発生率が等しければ,MTBFも等しい。
- エ故障発生率が等しければ,MTTRも等しい。
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✓ これが正解ウ故障発生率が等しければ,MTBFも等しい。
解説
故障発生率が等しければ、その逆数のMTBFも等しくなります。
信頼性の指標の関係を式で押さえると判断できます。MTBFは平均故障間隔、つまり故障してから次に故障するまでの平均の稼働時間で、故障発生率(故障率)はその逆数の1÷MTBFで表されます。したがって、二つのシステムの故障発生率が等しければ、MTBFも等しくなります。一方、稼働率はMTBF÷(MTBF+MTTR)で求めるので、MTBFとMTTRの比だけで決まります。例えばMTBFが100時間でMTTRが1時間のシステムと、MTBFが200時間でMTTRが2時間のシステムは、どちらも稼働率が100÷101で等しくなりますが、MTBFもMTTRも違います。稼働率は比で決まり、故障発生率はMTBFと一対一で結び付く、と式の形で覚えておくと迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア稼働率が等しければ,MTBFも等しい。:稼働率はMTBFとMTTRの比で決まるため、MTBFが違っても同じ値になり得ます。MTBF900時間・MTTR100時間と、MTBF450時間・MTTR50時間の二つは、稼働率がともに0.9ですがMTBFは2倍違います。
- イ稼働率が等しければ,MTTRも等しい。:稼働率が同じでも、MTTRが同じとは限りません。MTBF900時間・MTTR100時間と、MTBF450時間・MTTR50時間の二つは稼働率がどちらも0.9ですが、修理にかかる平均時間は2倍違います。
- エ故障発生率が等しければ,MTTRも等しい…:故障発生率は故障がどれだけ起こりやすいかを表し、修理にかかる時間とは関係しません。故障の頻度が同じでも、保守の体制や修理のしやすさによってMTTRは変わるので、等しいとはいえません。
この問題の用語
- MTBF平均故障間隔。故障から次の故障までが平均どれくらい持つかを表し、長いほど壊れにくく可用性が上がります。
- MTTR平均修復時間。実際に起きた故障を平均した実績値で、あらかじめ決めておく復旧目標のRTOとは別ものです。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- 稼働率使える状態だった時間が、全体のどれだけを占めるかを表す割合。約束した水準を守れたかどうかの物差しになります。
出典:平成26年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問20
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問22:稼働率に関する問題(稼働率)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問14:内部統制に関する問題(信頼性)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問4:可用性管理に関する問題(MTBF)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問22:MTBFに関する問題(MTTR)
- 平成25年度 秋期 午前Ⅱ 問13:この月の可用性(稼働率)
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