第61回 午前 問22
運動学
重心線の通る位置で正しいの
安静立位姿勢における重心線の通る位置で正しいのはどれか。
- 1耳垂の前方
- 2肩峰の前方
- 3大転子の前方
- 4膝蓋骨の前方
- 5外果の前方
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✓ これが正解5外果の前方
解説
安静立位の重心線は外果の前方を通ります。
安静立位姿勢を横から見たとき、体の重心から真下へ下ろした線を重心線といいます。重心線がどこを通るかを知っておくと、姿勢の崩れや、関節のどちら側にどの筋が働いているかを考える手がかりになります。
理想的な立位では、重心線は耳垂の近く(乳様突起付近)、肩峰、大転子をほぼ通り、膝関節の中心のやや前方(膝蓋骨の後ろ)を通って、外果の前方に落ちるとされています。体の上の方ではこれらの目印の上をほぼ通り、足関節では前方を通るのがポイントです。重心線が足関節の前を通るため、下腿三頭筋が働いて体が前に倒れないように支えています。ほかの肢は、目印の上を通るはずの位置を前方とずらしたものや、膝蓋骨より前に置いたものです。
したがって正しいのは、外果の前方です。耳垂、肩峰、大転子は上を通り、膝は中心のやや前、足は外果の前、と上から順に覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1耳垂の前方:重心線は耳垂の近く、乳様突起のあたりを通るとされています。耳垂の前方を通ると頭が前に出た姿勢になり、理想的な安静立位の重心線とは異なります。
- 2肩峰の前方:重心線は肩峰をほぼ通るとされます。肩峰の前方を通るのは、頭や上半身が前に傾いた姿勢であり、安静立位の基準となる位置ではありません。
- 3大転子の前方:重心線は大転子をほぼ通るか、わずかに後ろを通るとされます。大転子の前方を通る位置としているので、基準となる立位の重心線とは合いません。
- 4膝蓋骨の前方:重心線は膝関節の中心のやや前方、膝蓋骨の後ろ側を通ります。膝蓋骨よりも前を通るとすると、体全体が前に倒れかけた姿勢になってしまいます。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問22(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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