運動学の用語(26語)
理学療法士国家試験の過去問に出てくる「運動学」の用語 26語を、短い言葉で説明しています。
「運動学」の
運動学習
読み:うんどうがくしゅう練習や経験によって、比較的長く続く運動技能の変化が起こることです。上達すると動きが速く正確に楽になる点と、小脳の関与が問われます。運動軸
読み:うんどうじく関節面の形で決まる、動ける方向の数を軸で表したものです。蝶番関節は1つ、楕円関節は2つ、球関節は3つという組が問われます。運動単位
読み:うんどうたんい1つのα運動ニューロンと、その支配下の筋線維全体をひとまとまりとして見た、筋の収縮の最小の単位です。同じ単位の筋線維が同期して興奮する点が問われます。遠心性収縮
読み:えんしんせいしゅうしゅく筋が力を出しながら引き伸ばされる収縮です。重力などの外力にブレーキをかけてゆっくり動かす場面で、どの筋が働くかを問われます。荷重応答期
読み:かじゅうおうとうき踵が着いてから反対側の足が床を離れるまでの両脚支持の時期です。膝関節伸展モーメントが最も作用する時期で、背屈筋の遠心性の働きも問われます。下腿三頭筋
読み:かたいさんとうきん腓腹筋とヒラメ筋を合わせた呼び名です。歩行では立脚中期から活動を強め、立脚終期に体を前へ押し出すために最も強く働きます。筋紡錘
読み:きんぼうすい骨格筋の中にある感覚の受容器で、筋が引き伸ばされた長さや速さを感じ取ります。伸張反射の入力がIa群線維である点も問われます。支持基底面
読み:しじきていめん体を支えている床との接触面と、その間に囲まれた部分を合わせた面です。足の間も含む点と、重心線がこの面の中にあるかで姿勢の安定を考える点が問われます。重心線
読み:じゅうしんせん安静立位を横から見たとき、体の重心から真下へ下ろした線です。理想的な立位で耳垂の近く、肩峰、大転子をほぼ通り、外果の前方に落ちるとされる目印が問われます。上方回旋
読み:じょうほうかいせん肩甲骨の関節窩が上を向く動きです。腕を高く挙げるときに僧帽筋上部線維・下部線維と前鋸筋が起こす点が、筋と運動の組合せで問われます。上腕二頭筋
読み:じょうわんにとうきん肩甲骨から起こり橈骨粗面に付く筋で、肘の屈曲と前腕の回外に働きます。回外の作用や、肩関節屈曲の筋力テストでの代償運動が問われます。初期接地
読み:しょきせっち初期接地は、踵が床に着いた瞬間で、反対側の足も床に着いている両脚支持の時期です。試験では、初期接地から荷重応答期にかけての大殿筋の強い活動が問われます。前脛骨筋
読み:ぜんけいこつきん下腿の前面を通り、足関節の背屈と内がえしを担う筋です。試験では、踵の接地直後に足関節の底屈を遠心性に制御することが問われます。大腿四頭筋
読み:だいたいしとうきん膝を伸ばす筋で、L2〜L4の大腿神経支配です。試験では、荷重応答期に膝が崩れないよう遠心性に働くことが問われます。手続き記憶
読み:てつづききおく手続き記憶は、自転車に乗るなど体で覚えた技能や手順の記憶です。試験では、非陳述記憶に当たることや運動学習の後の段階で身につくことが問われます。等尺性運動
読み:とうしゃくせいうんどう筋の長さを変えずに力を出す運動で、関節は動きません。関節リウマチで関節に負担をかけずに筋力を保つ方法として問われます。内腹斜筋
読み:ないふくしゃきん腹部の側面で外腹斜筋の内側にあり、腹圧を高めて肋骨を引き下げる筋です。試験では、外腹斜筋と逆に同じ側へ体幹を回旋させることが問われます。背臥位
読み:はいがい背臥位は、仰向けに寝た姿勢で、頸部も股関節も伸びた状態です。試験では、骨が突き出た部分への体重の集中や胸水のある患者での呼吸困難が問われます。歩行周期
読み:ほこうしゅうき一側の足が接地してから次に同じ足が接地するまでで、立脚期と遊脚期に分かれます。単脚支持の時期や、膝関節伸展モーメントが最大の時期が問われます。歩行速度
読み:ほこうそくど歩行速度は、単位時間に進む距離で、歩行率と歩幅を掛け合わせたものです。試験では、速くなったときの立脚相と遊脚相の割合の変化が問われます。歩行率
読み:ほこうりつ / 別表記:ケイデンス1分間あたりの歩数を表す指標です。歩行速度=歩幅×歩行率の関係から、歩幅を求める計算や、単位が何かが問われます。歩幅
読み:ほはば1歩で進む距離で、歩行速度を歩行率で割れば求められます。歩行速度と歩行率からの計算や、高齢者の歩行で小さくなることが問われます。床反力
読み:ゆかはんりょく立脚中に足から床へ加わる力の反作用で、垂直・前後・左右の成分に分けて考えます。内側型変形性膝関節症で前後成分が小さくなる点などが問われます。立脚終期
読み:りっきゃくしゅうき立脚終期は、支える脚の踵が上がり体が前へ倒れ込んでいく時期です。試験では、下腿三頭筋が最も強く働く時期であることが問われます。立脚中期
読み:りっきゃくちゅうき片方の脚で体重を支え、反対側の脚が支える脚の横を通り過ぎる時期です。重心が最も高くなり、最も側方へ移動する時期として問われます。腕橈骨筋
読み:わんとうこつきん前腕の外側にある肘の屈筋で、伸筋群と同じく橈骨神経に支配されます。試験では、肘の屈曲に加え前腕を中間位へ戻す動きにも関わることが問われます。