解剖学の用語(51語)
理学療法士国家試験の過去問に出てくる「解剖学」の用語 51語を、短い言葉で説明しています。
「解剖学」の
下位運動
読み:かいうんどうにゅーろん脊髄の前角細胞から筋へ至る神経です。障害で支配する筋がやせることや、針筋電図で障害を確かめる筋萎縮性側索硬化症の診断が問われます。ニューロン 外肛門括約筋
読み:がいこうもんかつやくきん外肛門括約筋は、陰部神経に支配され自分の意思で締められる横紋筋です。試験では、平滑筋である内肛門括約筋との区別が問われます。外腹斜筋
読み:がいふくしゃきん外腹斜筋は、わき腹の表面を肋骨の外側から斜め前下方へ走る筋です。試験では、体幹を反対側へ回旋させる作用が問われます。滑車神経
読み:かっしゃしんけい第Ⅳ脳神経で、中脳の背側から出る唯一の脳神経です。試験では、外眼筋のうち上斜筋だけを支配することが問われます。顔面神経
読み:がんめんしんけい第Ⅶ脳神経で、前頭筋や眼輪筋、口輪筋などの表情筋を支配する神経です。まぶたを閉じる眼輪筋の支配神経として問われます。棘下筋
読み:きょくかきん肩甲骨の棘下窩から起こり、上腕骨の大結節に付く腱板の筋です。肩関節の外旋の主動作筋として、運動の対象の筋を選ぶ問いで出ます。肩甲下筋
読み:けんこうかきん肩甲骨の前面から起こり、上腕を内旋させる筋です。肩関節の内旋筋である点と、腹臥位で前腕を後上方へ振り上げる徒手筋力テストが問われます。後角
読み:こうかく後角は、脊髄の灰白質の後ろの部分で、感覚の信号が最初に届く場所です。試験では、温痛覚の一次ニューロンが乗り換える場であることが問われます。咬筋
読み:こうきん咬筋は、頬骨弓から下顎角の外側に付き、下顎を引き上げて歯をかみしめる咀嚼筋です。試験では、三叉神経の支配であることが問われます。後脛骨筋
読み:こうけいこつきん下腿の深層を通って内果の後ろを回り、舟状骨などに付く筋です。足部内側縦アーチの維持や、内反尖足の痙縮への対応で問われます。後骨間神経
読み:こうこつかんしんけい後骨間神経は、橈骨神経の深枝の続きで、前腕の伸筋群を支配する神経です。試験では、回外筋の入り口のFrohseアーケードを通ることが問われます。広背筋
読み:こうはいきん腰背部などから起こり、脇の下を回って上腕骨の小結節稜に付く大きな筋です。腸骨稜に付く筋や、肩の内旋に働く筋として問われます。骨格筋
読み:こっかくきん骨格筋は、筋線維が束になってできた組織で、体重のおよそ40%前後を占めます。試験では、ミトコンドリアが豊富に含まれることが問われます。コルチ
読み:こるちきコルチ器は、蝸牛管の基底膜の上にある聴覚の受容器です。試験では、回転の加速度を感じる半規管の膨大部稜との場所の違いが問われます。器 三叉神経
読み:さんさしんけい第Ⅴ脳神経で、橋の外側部から出て顔面の感覚と咀嚼筋の運動を担う神経です。支配する筋では咬筋との組合せが問われます。視床
読み:ししょう全身からの感覚の情報を大脳皮質へ中継する神経核の集まりです。嗅覚を除く感覚の中継と、後大脳動脈の枝に栄養される点が問われます。尺骨神経
読み:しゃっこつしんけい上腕の内側を下り、肘の後内側の尺骨神経溝を通る神経です。その深枝が母指内転筋を支配する点が問われます。上位運動
読み:じょういうんどうにゅーろん大脳から脊髄へ指令を送る神経です。障害で現れる陽性徴候と陰性徴候の区別や、障害されたときに現れる痙縮が問われます。ニューロン 小円筋
読み:しょうえんきん小円筋は、肩甲骨の外側縁から起こり上腕骨の大結節の下部に付く筋です。試験では、肩関節を外旋させる作用と腋窩神経の支配が問われます。松果体
読み:しょうかたい松果体は、間脳の後ろの上の部分にある小さな器官です。試験では、睡眠と覚醒のリズムに関わるメラトニンを分泌することが問われます。小脳
読み:しょうのう運動の速さや強さ、タイミングを調整して滑らかで正確な運動を可能にする器官です。運動学習や内部モデルの形成との関わりが問われます。錐体外路
読み:すいたいがいろ錐体路以外で運動を調節する仕組みの総称で、大脳基底核を中心に筋緊張や姿勢、運動の滑らかさを調節します。構成する神経核や、錐体路の症状との区別が問われます。前角
読み:ぜんかく前角は、脊髄の灰白質の前の部分で、運動ニューロンの細胞体が集まる場所です。試験では、骨格筋を支配するα運動ニューロンの居場所が問われます。前鋸筋
読み:ぜんきょきん肋骨の外側から起こり、肩甲骨の内側縁に付いて肩甲骨を前外側へ引く筋です。上方回旋に働く点や、弱いと壁押しで内側縁が浮く所見が問われます。前骨間神経
読み:ぜんこつかんしんけい前骨間神経は、肘の下で正中神経から分かれる運動枝です。試験では、麻痺すると母指と示指で丸い輪を作れなくなる涙滴徴候が問われます。前十字靱帯
読み:ぜんじゅうじじんたい膝関節の中で、大腿骨に対して脛骨が前方へずれるのを防ぐ靱帯です。ハムストリングスの収縮で緊張が低下する点や、損傷の予防の指導が問われます。僧帽筋
読み:そうぼうきん上部線維は後頭骨や項靱帯、下部線維は下位の胸椎の棘突起から起こる筋です。上部も下部も肩甲骨の上方回旋に働く点が問われます。大腿直筋
読み:だいたいちょくきん大腿直筋は、下前腸骨棘から起こり股関節屈曲と膝関節伸展に働く筋です。試験では、Elyテストで調べる短縮が問われます。大腿二頭筋
読み:だいたいにとうきん大腿二頭筋は、膝を曲げ股関節を伸ばす筋です。試験では、膝関節を外旋させる作用や膝を曲げるとゆるむ性質が問われます。大殿筋
読み:だいでんきん大殿筋は、膝関節をまたがない股関節の伸展筋です。試験では、初期接地から荷重応答期に強く働き、楽な立位ではほとんど活動しないことが問われます。大転子
読み:だいてんし大腿骨の一部で、小殿筋が付き、大腿骨の線の目印として使う点です。試験では、理想的な立位の重心線がほぼ通る位置であることが問われます。大動脈弓
読み:だいどうみゃくきゅう大動脈弓は、心臓から上へ出た大動脈が弓のように曲がって下へ向かう部分です。試験では、左の反回神経がここを回ることが問われます。短腓骨筋
読み:たんひこつきん短腓骨筋は、外果の後ろを通って第5中足骨の底に付く筋です。試験では、足部を外がえしにして内反を打ち消す働きが問われます。短母指伸筋
読み:たんぼししんきん前腕から起こり母指の基節骨に付く手の外来筋で、母指のMP関節を伸ばします。試験では、名前に短とつくのに前腕から起こる例外であることが問われます。中殿筋
読み:ちゅうでんきん片脚で立つときに骨盤が反対側へ落ちないように支える筋です。弱いとTrendelenburg歩行になる点や、MMTでの代償が問われます。長橈側手根伸筋
読み:ちょうとうそくしゅこんしんきん長橈側手根伸筋は、上腕骨の外側上顆の上から第2中手骨の底に付く筋です。試験では、手関節を背屈・橈屈させる作用が問われます。長腓骨筋
読み:ちょうひこつきん腓骨の外側から起こり、腱が外果の後ろを回って足底を横切る筋です。足部の外がえしに働き、内反捻挫の再発予防の筋として問われます。長母指外転筋
読み:ちょうぼしがいてんきん長母指外転筋は、前腕の背側にあり母指を外転させる筋です。試験では、短母指伸筋の腱とともにde Quervain病で炎症が起こる腱鞘が問われます。腸腰筋
読み:ちょうようきん腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋から成る股関節の主な屈曲筋です。試験では、遊脚の初めに脚を前へ振り出すときの働きが問われます。椎骨動脈
読み:ついこつどうみゃく椎骨動脈は、鎖骨下動脈から分かれ頸椎の横突孔を通って頭蓋に入る動脈です。試験では、左右が合わさって脳底動脈になることが問われます。橈骨神経
読み:とうこつしんけい橈骨神経は、腕神経叢の後神経束から出て上腕の後ろ側を回る神経です。試験では、手関節と手指の伸筋群の支配や浅枝と深枝への分岐が問われます。内頸動脈
読み:ないけいどうみゃく総頸動脈から分かれて頭蓋の中へ入り、眼や脳を養う動脈です。頸部では枝を出さない点や、最初の主な枝が眼動脈である点が問われます。内側側副靱帯
読み:ないそくそくふくじんたい内側側副靱帯は、膝の内側が開く外反の動きを止める靱帯です。試験では、内側半月板と結合し一緒に損傷を受けやすいことが問われます。薄筋
読み:はっきん恥骨から大腿の内側を下り、脛骨の内側に付く細長い筋で、閉鎖神経の支配です。試験では、股関節の内転とともに膝関節の屈曲に働くことが問われます。反回神経
読み:はんかいしんけい迷走神経の枝で、胸の方へ下りてから折り返して喉頭へ向かう神経です。左は大動脈弓、右は鎖骨下動脈を回る点や、麻痺で咽頭期が障害される点が問われます。半月板
読み:はんげつばん膝関節の大腿骨と脛骨の間にある三日月形の軟骨の板です。損傷の診断に使う徒手検査や、内側半月板が靱帯とつながり動きにくい点が問われます。皮質脊髄路
読み:ひしつせきずいろ / 別表記:錐体路随意運動の指令を大脳皮質から脊髄の運動神経細胞へ伝える経路です。中脳の大脳脚を通る点や、外側皮質脊髄路が下行神経路である点が問われます。ヒラメ
読み:ひらめきんヒラメ筋は、アキレス腱を介して踵骨に付く足関節の底屈筋です。試験では、遅筋線維が多く立位で持続的に働くことが問われます。筋 副神経
読み:ふくしんけい第Ⅺ脳神経で、胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動性の神経です。運動神経線維のみの脳神経である点や、僧帽筋の運動との組合せが問われます。縫工筋
読み:ほうこうきん上前腸骨棘から始まり、大腿の前面を斜めに横切って脛骨の内側に付く、体の中で最も長い筋です。試験では、足を組む動きをつくる筋であることが問われます。迷走神経
読み:めいそうしんけい第Ⅹ脳神経で、延髄から出てのどの筋や心臓・消化管など広い範囲の内臓を支配します。試験では、副交感神経の線維を送る先に膀胱が入らないことが問われます。