第61回 午前 問23
理学療法治療学
COPDに関する問題
COPDのADL動作で最も息切れが生じやすいのはどれか。
- 1食事
- 2洗髪
- 3排尿
- 4歯磨き
- 5ズボンの着脱
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✓ これが正解2洗髪
解説
両腕を上げ続ける洗髪が最も息切れを起こしやすい動作です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者は、息を吐き出しにくく、呼吸の余裕が小さいため、日常生活の動作の中でも息切れが起こりやすいものがあります。息切れを起こしやすい動作の特徴は、両腕を肩より上に上げ続けること、息を止めやすいこと、前かがみで腹部や胸が圧迫されることです。
洗髪は、両腕を頭の上に上げたまま手を細かく動かし続ける動作です。腕を上げると、肩まわりの呼吸を助ける筋が腕の動きに使われてしまい、呼吸に使いにくくなります。さらに前かがみの姿勢で胸やお腹が圧迫され、目や口に湯が入らないよう息を止めがちになります。これらの条件がすべてそろうため、最も息切れが起こりやすい動作です。ほかの肢は、腕を上げ続ける時間が短いか、腕を頭より高く上げない動作です。
したがって答えは洗髪です。腕を上げる、前かがみになる、息を止める、の3つが重なる動作ほど息切れが強い、と覚えて生活指導に役立てましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1食事:食事は手を口元まで運ぶ動作で、腕を頭より上に上げ続けることはありません。テーブルに肘をついて行うこともでき、洗髪に比べると息切れは起こりにくい動作です。
- 3排尿:排尿は姿勢を大きく変えずに行え、腕を上げ続けることもありません。いきみで息を止めることはあっても、洗髪ほど呼吸への負担が続く動作ではありません。
- 4歯磨き:歯磨きは片手を口元で動かす動作で、腕を上げる高さも頭より低く、時間も短めです。座って行うこともでき、洗髪ほど強い息切れは起こりにくいです。
- 5ズボンの着脱:ズボンの着脱は前かがみで腹部が圧迫されるため息切れを起こしうる動作ですが、腕を頭の上に上げ続けることはありません。洗髪ほど条件が重なりません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問23(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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