令和7年度 問24
維持保全・長期修繕計画
修繕積立金ガイドラインの問題
修繕積立金ガイドラインの「段階増額積立方式における適切な引上げの考え方」に関する次の記述のうち、具体的な計算方法として、最も適切なものはどれか。ただし、段階増額積立方式における月あたりの徴収金額は、均等積立方式とした場合の月あたりの金額を基準額とし、計画の初期額は基準額の0.6倍以上、計画の最終額は基準額の1.1倍以内とする。
A:計画期間全体における月あたりの修繕積立金の最高額(円/m²・月)
B:計画期間全体における月あたりの修繕積立金の平均額(円/m²・月)
C:計画期間全体における月あたりの修繕積立金の最低額(円/m²・月)
- 10.6×B≦A かつ 1.1×B≧C
- 20.6×B≦C かつ 1.1×B≧A
- 30.6×C≦B かつ 1.1×B≧A
- 40.6×A≦B かつ 1.1×B≧C
答えと解説を見る
✓ これが正解20.6×B≦C かつ 1.1×B≧A
解説
最低額は平均額の0.6倍以上、最高額は平均額の1.1倍以内です。
段階増額積立方式は、修繕積立金を当初は低くし、段階的に引き上げていく方式です。修繕積立金ガイドライン(出題当時の令和6年6月改定版)は、引上げ幅が大きくなりすぎないよう、均等積立方式とした場合の月あたりの金額を基準額とし、計画の初期額は基準額の0.6倍以上、最終額は基準額の1.1倍以内とする考え方を示しています。
均等積立方式の月あたりの金額は、計画期間全体で集める総額を均等にならした額なので、計画期間全体の月あたりの平均額Bに当たります。段階増額では初期額が最も低く、最終額が最も高いので、初期額は最低額C、最終額は最高額Aに置き換えられます。
すると、初期額の条件は0.6×B≦C、最終額の条件は1.1×B≧Aとなり、この二つを並べた式が最も適切です。ガイドラインも、平均額・最低額・最高額を使った同じ形の不等式を具体的な計算方法として示しています(記号は設問と異なります)。
0.6と1.1はどちらも平均額に掛ける数で、0.6は一番低い月、1.1は一番高い月と比べる、と押さえます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 10.6×B≦A かつ 1.1×B≧C:平均額の0.6倍を下回ってはならないのは最低額、1.1倍を超えてはならないのは最高額です。この式は最高額と最低額の役割が入れ替わっていて、初期額と最終額の条件を表していません。
- 30.6×C≦B かつ 1.1×B≧A:0.6×C≦Bは、最低額の0.6倍が平均額以下という意味で、最低額がどれだけ低くても成り立ってしまいます。基準額である平均額に0.6を掛けて最低額と比べるのが正しく、掛ける相手が逆です。
- 40.6×A≦B かつ 1.1×B≧C:0.6×A≦Bは最高額の0.6倍が平均額以下という条件で、0.6を掛ける相手も比べる額もずれています。1.1×B≧Cも最低額の上限を示すだけで、最終額の上限という考え方になっていません。
出典:令和7年度 管理業務主任者試験(一般社団法人マンション管理業協会)問24
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)