ITパスポート 平成25年度 春期 特別措置試験 問95
企業活動
業務分析に関する問題
〔中問C・売上データの分析〕〔ストラテジ〕図1及び図2から読み取れる製品 N の売上の分析として,適切なものはどれか。
〔中問C の前置き(原典の逐語)〕「A さんは,製品 N の売上の動向を分析するため,昨年と今年の売上高の推移を基に,表計算ソフトを用いて図1のワークシートを作成した。」
〔図1 売上高の推移表〕(左端の数字は表計算ソフトの行番号,上端の A〜E は列名)
| A | B | C | D | E | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 月 | 昨年の売上高(単位 千円) | 今年の売上高(単位 千円) | 移動合計(単位 千円) | 売上累計(単位 千円) |
| 2 | 1月 | 3,000 | 3,200 | 60,800 | 3,200 |
| 3 | 2月 | 4,100 | 4,400 | 61,100 | 7,600 |
| 4 | 3月 | 11,900 | 13,200 | 62,400 | 20,800 |
| 5 | 4月 | 7,300 | 7,700 | 62,800 | 28,500 |
| 6 | 5月 | 5,800 | 6,500 | 63,500 | 35,000 |
| 7 | 6月 | 3,500 | 3,700 | 63,700 | 38,700 |
| 8 | 7月 | 3,200 | 3,500 | 64,000 | 42,200 |
| 9 | 8月 | 8,000 | 9,200 | 65,200 | 51,400 |
| 10 | 9月 | 5,000 | 5,800 | 66,000 | 57,200 |
| 11 | 10月 | 3,200 | 4,700 | 67,500 | 61,900 |
| 12 | 11月 | 2,900 | 4,300 | 68,900 | 66,200 |
| 13 | 12月 | 2,700 | 4,100 | 70,300 | 70,300 |
| 14 | 年間合計 | 60,600 | 70,300 | (空欄) | (空欄) |
原典の逐語(図1 のあとの本文):「図1の D 列の移動合計欄には,当該月を含む過去12か月の売上の合計を,E 列の売上累計欄には今年の売上高の累計を計算する式が入力されている。また,製品 N の売上の動向を視覚的に確認するため,図2の売上高の推移グラフを作成した。」
〔図2 売上高の推移グラフ〕(値そのものは図1 の表による)
横軸=月(1〜12 の目盛り)/縦軸=売上高(千円)。目盛りは 0・10,000・…・70,000(横の補助線つき)。
折れ線は4本。原典は印(マーカー)の形で区別しています:
□(白い四角)… いちばん上をゆるやかに右上がりに進む線。1月 約60,800 → 12月 約70,300
= 図1 の D 列(移動合計)。(a) の矢印はこの線を指している
(矢印は 4月と5月のあいだの下から上へ向いており,(a) の文字が添えられている)
◆(黒いひし形)… 左下から大きく右上がりに伸びる線。1月 約3,200 → 12月 約70,300
= 図1 の E 列(売上累計)。3月に急に立ち上がり,8月以降も伸び続ける
○(白い丸) … 下部を上下する線。3月に約13,200 の山,8月に約9,200 の山
= 図1 の C 列(今年の売上高)
▲(黒い三角)… ○ とほぼ重なって下部を上下する線。3月に約11,900 の山
= 図1 の B 列(昨年の売上高)
□ と ◆ は 12月で 70,300 に重なる。
この問は原典では中問C(前置きの記述と図1・図2 を4問で共有する形)の一部である。
- ア 8月が成長のピークであり,以後の成長は鈍っている。
- イ 売上累計を示す折れ線の傾斜が一定であり,月ごとの売上高の変動が少ない。
- ウ 年間を通して継続的に前月よりも売上が増加している。
- エ 月による変動はあるが,長期的に見ると成長が継続している。
答えと解説
✓ これが正解エ 月による変動はあるが,長期的に見ると成長が継続している。
解説
強い言い切りは、反例を一つ見つければ倒れてしまいます。
表とグラフからは、二つのことが同時に読み取れます。月ごとの売上高は 3,200 から 13,200 まで大きく振れます。一方で、過去12か月分を足した移動合計は 60,800 から 70,300 へ上がり続けています。このため、月による変動はあるが長期的に見ると成長が継続している、という選択肢が正解です。8月が成長のピークで以後は鈍っている、という読み方は表と食い違います。移動合計は8月の 65,200 から、12月の 70,300 まで伸びています。売上累計の傾きが一定で変動が少ない、とする選択肢も違います。最も多い月と少ない月では、4倍ほどの開きがあります。年間を通して前月より増え続けた、という選択肢は反例が一つあれば崩れます。3月の 13,200 から4月の 7,700 へ、はっきり減っているからです。業務分析では、言い切りが強い選択肢ほど先に反例を探すと絞り込めます。
ほかの選択肢の解説
- ア 8月が成長のピークであり,以後の成長は鈍っている。:8月が成長のピークで、その後は伸びが鈍ったとする読み方です。移動合計を見ると、8月は 65,200 で、12月には 70,300 まで上がっています。鈍るどころか、後半のほうが伸びています。
- イ 売上累計を示す折れ線の傾斜が一定であり,月ごとの売上高の変動が少ない。:売上累計の傾きが一定で、月ごとの変動が少ないとする読み方です。今年の月ごとの値は 3,200 から 13,200 まで動き、4倍ほどの開きがあるので、少ないとは言えません。累計の線も、3月で急に立ち上がっています。
- ウ 年間を通して継続的に前月よりも売上が増加している。:年間を通して、前月より売上が増え続けたとする読み方です。3月は 13,200 まで伸びていますが、4月は 7,700 まで落ちています。減った月が一つでもあれば、この言い切りは成り立ちません。
関連用語
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問95
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