ITパスポート 平成24年度 春期 特別措置試験 問29
法務
産業財産権に属さない権利
知的財産権のうち,特許庁が定める産業財産権に属さない権利はどれか。
- ア 意匠権
- イ 商標権
- ウ 著作権
- エ 特許権
答えと解説
✓ これが正解ウ 著作権
解説
四つのうち三つは役所へ出願し、残る一つは自然に生まれます。
知的財産権のうち、特許庁が扱うものをまとめて産業財産権と呼びます。中身は四つで、特許権、実用新案権、意匠権、商標権が並びます。いずれも役所へ出願し、審査を経て登録されて初めて力を持ちます。守られる期間も定められ、更新の必要なものと不要なものがあります。これに対し著作権は、作った瞬間に自動で生まれる権利でした。手続も登録も不要で、無方式主義と呼ばれる考え方に立ちます。だから特許庁とは関わりが無く、産業財産権にも属しません。だから著作権を挙げた肢が、この四つの中の仲間はずれに当たります。守るものも異なり、こちらは表現そのものです。同じ思いつきでも、別に書けば双方が権利を持てます。生まれ方も守り方も、別の系統にあるわけです。シラバスも、産業財産権関連法規を著作権法と分けて置いています。
ほかの選択肢の解説
- ア 意匠権:品の形や模様といった見た目の美しさを守る権利のほうです。椅子の輪郭や飲料の瓶の曲面が、これで守られます。出願して審査を受け、登録する必要があります。窓口は特許庁です。四つの産業財産権のひとつなので、外れるものではありません。
- イ 商標権:品や役務を他と見分けるための標を守る権利のほうです。店の名や商品の名、目印となる記号がこれに当たります。更新すれば長く持ち続けられる点が、他の三つとちがいます。それでも出願と登録が必要な以上、これも産業財産権の側でした。
- エ 特許権:新しい技術の発明を守る権利というのが、この肢です。産業財産権と聞いて真っ先に浮かぶ、まさに代表格でした。出願から二十年という期間も、法で定められています。問われているのは属さないものなので、これは残る側です。
関連用語
- 産業財産権特許庁に出願して登録することで生まれる権利をまとめた呼び方です。
- 著作権文章や絵、プログラムなどを作った人に自動で生まれる権利。
- 知的財産権発明や著作物、営業秘密など、人が生み出したものについての権利をまとめた呼び名。
- 意匠権品物の見た目のデザインを登録して守る権利です。
- 商標権商品やサービスの目印として使う名前やマークを守る権利です。
- 特許権新しい技術の考え方を守る権利で、出願して審査を通り、登録されて初めて生まれます。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問29
解説は当サイト独自のもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)とは関係ありません。
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