ITパスポート 平成24年度 秋期 特別措置試験 問92
システム開発技術
システム化計画に関する問題
〔中問B・交通費申請システムの導入の検討〕〔マネジメント〕A さんは,システム導入の目的を“申請手続の効率化”にしたいと考えた。この目的に基づいてシステム導入を進めるに当たり,優先して取り組むべきこととして,適切なものはどれか。
- ア システム説明会を多く開催して,全社員がシステムを使えるようにすること
- イ 市販のソフトウェアを利用して,できるだけ安くシステムを導入すること
- ウ 電子メールを利用して,交通費が支払われる日を連絡すること
- エ 利用区間から金額を設定する機能を導入して,その自動化を図っていくこと
答えと解説
✓ これが正解エ 利用区間から金額を設定する機能を導入して,その自動化を図っていくこと
解説
掲げた目的にまっすぐ役立つものから、先に手を着けます。
導入の目的を申請手続の効率化に定めたので、優先するのは手続そのものを軽くする取組みです。最も時間を取られていたのは、利用区間と金額の確認です。利用区間から金額が決まる機能を置けば、その確認が必要なくなり、入力の手間も確認の手間もそろって減ります。したがって、金額を自動で設定する機能と述べた選択肢が正解です。説明会を多く開いて全員が使えるようにすることも確かに必要ですが、それは導入を進めるための支えにあたります。安く導入することはコストの話であって、手続の話ではありません。支払われる日を知らせることは便利にはなりますが、効率化とは別の話です。つまり掲げた目的との近さで、着手の順番が決まります。シラバスも、システム化計画の目的を学ぶよう求めています。
ほかの選択肢の解説
- ア システム説明会を多く開催して,全社員がシステムを使えるようにすること:説明会を多く開くとする選択肢です。全員が使えるようになるのは確かに大切ですが、それは導入を支えるための取組みです。申請の手続そのものが軽くなるわけではなく、目的から一歩離れています。
- イ 市販のソフトウェアを利用して,できるだけ安くシステムを導入すること:できるだけ安く導入するとする選択肢です。コストを抑えることはいつでも望ましく見えますが、掲げた目的は手続の効率化です。安く済んでも手続が軽くなるとは限らず、重視している軸が別にあります。
- ウ 電子メールを利用して,交通費が支払われる日を連絡すること:支払われる日を知らせるとする選択肢です。申請した人にとっては確かに安心が増え、集めた声の中にも望みとして挙がっています。ただし申請の手間そのものは少しも減らず、効率化とは別の価値です。
関連用語
- システム
化計画 何を、いつまでに、どれだけの費用で作るかを描いた計画です。 - 手続呼び出すと中の処理を最後まで実行し、呼んだ側の次の行へ戻る処理のまとまりである。
- 電子
メール 文書やファイルをネットワーク越しに送る仕組み。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問92
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