平成29年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問6
配電理論及び配線設計
電圧降下に関する問題
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図のように,電線のこう長L[m]の配線により,抵抗負荷に電力を供給した結果,負荷電流が10 A であった。配線における電圧降下V₁-V₂[V]を表す式として,正しいものは。ただし,電線の電気抵抗は長さ1 m 当たりr[Ω]とする。
![1φ2W電源の端子間の電圧をV₁とし,上下2本の長さL[m]の電線(それぞれに抵抗の記号がある)で抵抗負荷に接続した回路。上の電線を負荷へ向かって10 Aの電流が流れ,負荷の両端の電圧をV₂とする](/denko2/fig/2017h29s-q006-1.png)
- イrL
- ロ2rL
- ハ10rL
- ニ20rL
答えと解説
✓ これが正解ニ20rL
解説
往復2本の電線で、電圧降下は 2×10×rL=20rL です。
電圧降下とは、電線に電流が流れたときに、電線自身の抵抗のために負荷側の電圧が電源側より低くなる分のことです。電線の抵抗にその電流を掛けた I×R で求めます。
この回路は単相2線式で、電線は行きと帰りの2本あります。電線1本の長さがL[m]で、1 m 当たりの抵抗がr[Ω]ですから、1本の抵抗は rL[Ω]です。電流は10 Aなので、1本当たりの電圧降下は 10×rL=10rL[V]です。電源から負荷へ行く線と、負荷から電源へ戻る線の両方で下がるため、V₁-V₂=2×10rL=20rL[V]になります。
肢を比べると、電流10 Aを掛けていない式は電圧ではなく抵抗の大きさを表しており、電線1本分だけの式は戻り線の分が欠けています。覚え方は、単相2線式は往復で電線2本ぶんなので、I×R×2 です。
ほかの選択肢の解説
- イrL:rL は電線1本の抵抗[Ω]で、電圧[V]の式ではありません。電圧降下は抵抗に電流を掛けて求めるのに、10 Aの電流が入っておらず、往復の2本分も考えていない式です。
- ロ2rL:2rL は往復2本分の抵抗の合計[Ω]にあたり、電線の数は正しく数えています。しかし電流10 Aを掛けていないので単位が電圧にならず、電圧降下を表す式にはなりません。
- ハ10rL:10rL は、電流10 Aと電線1本分の抵抗 rL を掛けた式です。電流が戻り線にも流れ、そこでも電圧が下がることが抜けています。往復の2本分を数える必要があります。
出典:平成29年度下期第二種電気工事士筆記試験 問6(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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