令和3年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後)(電気技術者試験センター)問7
配電理論及び配線設計
単相3線式に関する問題
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図のような単相3線式回路において,電線1線当たりの電気抵抗が0.2 Ω,抵抗負荷に流れる電流がともに10 Aのとき,配線の電力損失[W]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ4
- ロ8
- ハ40
- ニ80
答えと解説
✓ これが正解ハ40
解説
中性線の電流が0なので外線2本の損失40 Wです。
単相3線式は、100 Vの負荷を2つ使い、真ん中の中性線を共用する配電方式です。上下の負荷の電流が同じ大きさのとき、中性線には両方の電流が逆向きに流れ込んで打ち消し合うので、中性線の電流は0 Aになります。
この問では、上下の負荷にどちらも10 Aが流れているので、中性線の電流は10-10=0 Aです。電流が0なら、中性線の抵抗0.2 Ωでの電力損失もありません。電流が流れるのは外側の2本の線だけで、電線1本の損失は I²×r=10²×0.2=20 W、2本分で20×2=40 Wとなります。
80とする肢は、20 Wを4本分と数えたような値で、電流が流れない中性線まで損失に入れています。4とする肢は、0.2×10=2 Vを2本分足した電圧降下の数字で、電力の単位になっていません。8とする肢は、この回路の値からは導けません。覚え方は、釣り合った単相3線式は中性線の電流ゼロ、損失は外線2本だけ、です。
ほかの選択肢の解説
- イ4:4という値は、外線1本の電圧降下0.2×10=2 Vを2本分足した合計と一致しますが、これは電圧の値です。問われているのは電力損失なので、電流の2乗に抵抗を掛ける計算が必要です。
- ロ8:8という値は、10 A、0.2 Ω、本数のどの組合せの電力の式からも出てきません。電力損失は電流の2乗に抵抗を掛けて求め、電流が流れる外線2本だけを足せば40 Wです。
- ニ80:80 Wは、外線の損失20 Wを4本分に数えた値になります。実際に電流が流れるのは外側の2本だけで、電流が0のはずの中性線の損失は入らないため、40 Wが正しい値です。
出典:令和3年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後) 問7(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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