令和3年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後)(電気技術者試験センター)問9
配電理論及び配線設計
過電流遮断器に関する問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。第二種電気工事士の過去問 1950問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
図のような電熱器Ⓗ1台と電動機Ⓜ2台が接続された単相2線式の低圧屋内幹線がある。この幹線の太さを決定する根拠となる電流IW[A]と幹線に施設しなければならない過電流遮断器の定格電流を決定する根拠となる電流IB[A]の組合せとして,適切なものは。ただし,需要率は100 %とする。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イIW 27 IB 55
- ロIW 27 IB 65
- ハIW 30 IB 55
- ニIW 30 IB 65
答えと解説
✓ これが正解ニIW 30 IB 65
解説
電動機の合計1.25倍+電熱器で30 A、遮断器は65 Aです。
幹線(分岐の手前の太い電線)の太さは、幹線に流れる最大の電流の見込みで決めます。電動機は始動のときに大きな電流が流れるので、電動機の定格電流の合計に余裕を見た値で考えます。電動機などの定格電流の合計が電熱器などの合計より大きく、かつ50 A以下なら1.25倍、これに電熱器などの定格電流の合計を足して、幹線の太さの根拠となる電流IWを求めます。
電動機の定格電流の合計は5+15=20 A、電熱器は5 Aです。IW=1.25×20+5=30 Aです。幹線の過電流遮断器の定格電流IBは、電動機の定格電流の合計の3倍に、電熱器などの合計を足した値以下とします。IB=3×20+5=65 Aです。この値は幹線の許容電流の2.5倍(2.5×30=75 A)以下なので、65 Aのままでよいことになります。需要率は100 %なので、そのまま使います。
IWが27の肢は、この計算の値にならず、IBが55の肢は、電動機の合計ではなく最大の1台だけを3倍にして3×15+5+5としたときの値です。電動機は合計の3倍、とそろえて覚えます。覚え方は、太さは1.25倍、遮断器は3倍です。
ほかの選択肢の解説
- イIW 27 IB 55:IWを27、IBを55とする組合せです。IWは1.25×20+5=30 Aで27にはならず、IBも合計の3倍を使えば65 Aです。55は最大の電動機1台だけを3倍した値で、根拠が違います。
- ロIW 27 IB 65:IBの65 Aは合っていますが、IWの27 Aが違います。電動機の合計20 Aに1.25を掛けて電熱器の5 Aを足すと30 Aで、27という値はこの計算の途中のどこからも出てきません。
- ハIW 30 IB 55:IWの30 Aは合っていますが、IBの55 Aが違います。55は、最大の電動機1台(15 A)だけを3倍して他の機器を足した値です。電動機の定格電流は合計して3倍するので、65 Aになります。
出典:令和3年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後) 問9(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)