令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後)(電気技術者試験センター)問4
電気に関する基礎理論
力率に関する問題
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図のような交流回路で,電源電圧204 V,抵抗の両端の電圧が180 V,リアクタンスの両端の電圧が96 Vであるとき,負荷の力率[%]は。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。

- イ35
- ロ47
- ハ65
- ニ88
答えと解説
✓ これが正解ニ88
解説
力率は抵抗の電圧÷電源電圧=180÷204で約88%です。
抵抗とリアクタンス(コイルの交流に対する抵抗分)を直列にした回路の力率を求める問題です。力率とは、電源電圧に対して抵抗分がどれだけの割合を占めるかを表す値で、cosθで表します。
直列回路では、抵抗の電圧とリアクタンスの電圧は位相が90度ずれているため、単純には足せません。電源電圧は √(180²+96²)=√(32400+9216)=√41616=204 Vとなり、図の電源電圧204 Vと一致します。力率は、抵抗の電圧÷電源電圧で求めるので、180÷204=0.882、つまり約88%です。
35%の値は、96÷(180+96)=0.348と、電圧を単純に足した276 Vで割ると出ます。65%は180÷276=0.652、47%は96÷204=0.47で、リアクタンス側の電圧の割合です。いずれも、電圧を足し算したり、使う電圧を取り違えたりしています。覚え方は、力率は抵抗側の電圧を電源電圧で割る、です。
ほかの選択肢の解説
- イ35:35%は、リアクタンスの電圧96 Vを、抵抗の電圧と足した276 Vで割った値(96÷276)です。位相が90度ずれる電圧は足し算できず、さらに力率に使う電圧は抵抗側の180 Vです。
- ロ47:47%は、リアクタンスの電圧96 Vを電源電圧204 Vで割った値です。この比は無効分(sinθ)の割合で、力率ではありません。力率は有効に働く抵抗の電圧180 Vを使って求めます。
- ハ65:65%は、抵抗の電圧180 Vを、2つの電圧の単純な和276 Vで割った値(180÷276)です。抵抗とリアクタンスの電圧は直角に合成するので和にならず、割る相手は204 Vです。
出典:令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後) 問4(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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