令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後)(電気技術者試験センター)問3
電気に関する基礎理論
電流に関する問題
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電線の接続不良により,接続点の接触抵抗が0.2 Ωとなった。この電線に10 Aの電流が流れると,接続点から1時間に発生する熱量[kJ]は。ただし,接触抵抗の値は変化しないものとする。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。
- イ72
- ロ144
- ハ288
- ニ576
答えと解説
✓ これが正解イ72
解説
発熱量はI²Rtで、10²×0.2×3600=72 kJです。
電流による発熱量は、ジュールの法則で求めます。発熱量Q[J]=電流の2乗×抵抗×時間、つまりQ=I²Rtです。時間は秒に直して使います。
接触抵抗は0.2 Ω、電流は10 A、時間は1時間=3600秒です。まず1秒あたりの発熱(電力)はI²R=10²×0.2=20 Wです。これが3600秒続くので、Q=20×3600=72000 J=72 kJです。1 kJは1000 Jなので、72000÷1000=72として単位を直します。電線の接続が不良だと、このように接続点だけで継続的に発熱し、過熱の原因になります。
144、288、576の各値は、72 kJの2倍、4倍、8倍に当たり、どの掛け方をしてもこの条件からは出てきません。逆に電流を2乗し忘れて10×0.2×3600とすると7.2 kJ分の計算になり、これも選択肢にはありません。覚え方は、発熱は電流の2乗に比例し、時間は秒で入れる、です。
ほかの選択肢の解説
- ロ144:144 kJは72 kJのちょうど2倍で、この条件では出てきません。発熱量は抵抗0.2 Ωと電流10 Aの2乗、時間3600秒を掛けた一度の計算で決まり、余分に2を掛ける理由がありません。
- ハ288:288 kJは72 kJの4倍です。電流が10 Aのまま変わらない条件なので、電流の2乗の項が4倍になることはありません。抵抗も時間も問題文の値のとおりで、4倍を導く計算はありません。
- ニ576:576 kJは72 kJの8倍で、桁も大きすぎます。20 Wの発熱が1時間続いたときの電力量は72000 Jで、これ以上の熱が出るには電流か抵抗がもっと大きくなければなりません。
出典:令和2年度下期第二種電気工事士筆記試験(午後) 問3(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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