2019年度下期第二種電気工事士筆記試験(電気技術者試験センター)問8
配電理論及び配線設計
許容電流に関する問題
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合成樹脂製可とう電線管(PF 管)による低圧屋内配線工事で,管内に断面積5.5 mm² の600V ビニル絶縁電線(軟銅線)3 本を収めて施設した場合,電線1 本当たりの許容電流[A]は。ただし,周囲温度は30℃以下,電流減少係数は0.70 とする。
〔注〕本問題の計算で√2,√3 及び円周率πを使用する場合の数値は次によること。√2=1.41,√3=1.73,π=3.14
なお,選択肢が数値の場合は最も近い値を選びなさい。
- イ26
- ロ34
- ハ42
- ニ49
答えと解説
✓ これが正解ロ34
解説
5.5mm²の許容電流49Aに係数0.70を掛けた約34Aです。
許容電流とは、電線が熱で傷まずに流し続けられる電流の上限です。電線を電線管に何本も収めると、互いの熱がこもって冷えにくくなるので、許容電流を下げる必要があります。そのための数値が電流減少係数で、設問では0.70です。
断面積5.5mm²の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)の許容電流は、周囲温度30℃以下で電線1本だけのとき49Aです。3本を管に収めると、49×0.70=34.3となり、1本あたりの許容電流は約34Aです。
数値を比べると、係数を掛けずに許容電流をそのまま答えると49Aになり、掛け忘れの誤りです。覚え方は、管に電線を束ねるほど熱がこもる分だけ許容電流が下がる、です。許容電流を超えて電流を流し続けると、絶縁被覆が熱で劣化して、漏電や火災につながるおそれがあるため、配線の設計ではこの上限を基準にします。
ほかの選択肢の解説
- イ26:26Aは、5.5mm²の許容電流49Aに0.70を掛けた約34Aより小さく、5.5mm²より細い電線の許容電流に係数を掛けたときのような値です。設問の電線は5.5mm²なので、電線の太さを取り違えた計算になります。
- ハ42:42Aは、5.5mm²の許容電流49Aに0.70を掛ける計算からは出てこない値です。許容電流に電流減少係数を掛けるという基本の式に当てはめると34Aになり、42Aには届きません。
- ニ49:49Aは、5.5mm²の電線の許容電流そのもので、電流減少係数0.70を掛けていない値です。管に3本まとめると熱がこもるので、この値のままでは安全側の答えになりません。
出典:2019年度下期第二種電気工事士筆記試験 問8(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(図・写真を問題冊子から切り出して画像で掲載・配線図の前書きを各問に複写・分数を1行に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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