平成30年度 春期 午前Ⅱ 問5
システム監査
監査証拠に関する問題
システム監査人が行った監査業務の実施記録であり,監査意見表明の根拠となるべき監査証拠,その他関連資料などをまとめたものはどれか。
- ア監査チェックリスト
- イ監査調書
- ウ監査手続書
- エ監査報告書
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✓ これが正解イ監査調書
解説
監査の実施記録で意見表明の根拠をまとめたものは、監査調書です。
監査に関わる文書は、いつ作り、何のために使うかを軸に見分けます。監査調書は、監査人が実施した監査業務の記録であり、監査意見を表明する根拠となった監査証拠や関連する資料を、後から確かめられるように整理してまとめたものです。監査を実施する過程で作成し、監査が終わった後も保管します。監査調書があることで、どの手続を行い、どの証拠からどんな結論に至ったかを第三者が後からたどれるようになり、監査の結論の裏付けになります。実施した記録と根拠をまとめたものが調書、と覚えると他の文書と区別できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監査チェックリスト:監査チェックリストは、確かめるべき項目を一覧にして、漏れなく監査を進めるための道具です。実施する前に用意するもので、意見の根拠となった証拠をまとめた実施記録ではありません。
- ウ監査手続書:監査手続書は、どの対象にどんな監査手続を行うかを具体的に書いた、実施前の計画の文書です。これから何をするかを示すものであり、行った結果と根拠をまとめた記録とは役割が逆です。
- エ監査報告書:監査報告書は、監査の結果として得た監査意見や指摘事項を、監査の依頼者などに伝えるための文書です。結論を伝える文書であって、根拠となった証拠や作業の記録そのものをまとめたものではありません。
この問題の用語
- 監査調書監査人が行った監査手続の、実施記録のことをいいます。監査意見の根拠となるもので、基準書をまとめたものではありません。
- 監査報告書監査の結果と意見、改善の勧告をまとめて伝える文書のことです。原案は相手と意見交換し、事実誤認がないかを確かめます。
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
- システム監査情報システムが安全で正しく使われているかを、担当から独立した立場で点検し報告すること。直すべきところを見つけて伝えます。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- 監査意見監査人が調べた結果として述べる、判断のことをいいます。監査手続の実施記録である監査調書が、その根拠になります。
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:3線モデルに関する問題(監査人)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:システム監査基準に関する問題(監査調書)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問1:“監査プログラム”の定義(監査証拠)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問7:監査報告書に関する問題(監査報告書)
- 平成29年度 春期 午前Ⅱ 問5:監査報告書に関する記述(監査意見)
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