令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問8
システム監査
監査計画の必要性についての記述
システム監査基準(令和5年)における監査計画の必要性についての記述として,適切なものはどれか。
- ア監査対象先や関連部門に対して,問題点の相互確認を行う等,事実認識の共有を十分に図るため
- イ監査の結論に至った過程を明らかにし,監査の結論を支える合理的な根拠とするため
- ウ監査の網羅性と効率性を整合させ,有効性の高いシステム監査を実施するため
- エ適切かつ慎重に監査手続を実施し,監査の結論の裏付けとするため
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✓ これが正解ウ監査の網羅性と効率性を整合させ,有効性の高いシステム監査を実施するため
解説
監査計画は、網羅性と効率性を整合させ、有効な監査を行うために立てます。
システム監査基準(令和5年)で監査計画が求められるのは、限られた時間と人員の中で、確かめるべき事項を漏れなく扱う網羅性と、手間をかけすぎない効率性とを整合させ、有効性の高い監査を実施するためです。監査の対象や重点、手続、日程などを前もって定めておくことで、場当たり的な監査を避けられます。他の記述は、事実認識の共有、監査調書の作成、監査手続の実施と監査証拠の入手の目的にあたり、いずれも計画を立てた後の段階の話です。計画は監査を始める前に立てるもの、という時間の順序に当てはめて読むと見分けられます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア監査対象先や関連部門に対して,問題点の相…:監査対象先や関連部門と問題点を相互に確認し、事実認識を共有するのは、報告に先立って行う意見交換会などの目的です。監査を始める前に立てる計画の必要性とは段階が違います。
- イ監査の結論に至った過程を明らかにし,監査…:結論に至った過程を明らかにし、結論を支える合理的な根拠とするのは、監査調書を作成する目的です。実施した手続の記録に関する説明であり、計画を立てる理由ではありません。
- エ適切かつ慎重に監査手続を実施し,監査の結…:適切かつ慎重に監査手続を実施し、結論の裏付けを得るのは、監査証拠の入手に関する説明です。計画に沿って手続を進める段階の話であり、計画そのものが必要な理由を述べたものではありません。
この問題の用語
- 監査調書監査人が行った監査手続の、実施記録のことをいいます。監査意見の根拠となるもので、基準書をまとめたものではありません。
- 監査証拠監査人の判断を裏づける記録のこと。被監査部門から入手した運用記録などがこれで、監査人自身が作った計画書や議事録は含みません。
- システム監査基準システム監査を行う人が守るべき進め方をまとめた指針。誰がやっても同じ水準で点検できるように、手順と心構えを定めています。
- 部門組織の中で、仕事の種類や担当ごとに分けられたまとまりです。専門ごとに分ける分け方と、製品や地域ごとに分ける分け方があります。
出典:令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問8
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:3線モデルに関する問題(部門)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:システム監査基準に関する問題(監査調書)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問5:品質管理に関する問題(システム監査基準)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問1:“監査プログラム”の定義(監査証拠)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問6:監査調書に関する記述(監査調書)
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