令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問4
システム監査
システム監査基準に関する問題
システム監査基準(令和5年)の説明として,適切なものはどれか。
- アシステム監査が効果的かつ効率的に行われるために,システム監査のあるべき体制や実施方法等を示したもの
- イシステム監査の信頼性を保つために,システム監査人が保持すべき情報システム及びシステム監査に関する専門的知識・技能の水準を定めたもの
- ウ情報システムのガバナンス,マネジメント,コントロールを点検・評価・検証する際の判断の尺度となるもの
- エ情報システムの利活用において共通して留意すべき事項を体系化・一般化してまとめたもの
答えと解説を見る
✓ これが正解アシステム監査が効果的かつ効率的に行われるために,システム監査のあるべき体制や実施方法等を示したもの
解説
システム監査基準は、監査のあるべき体制や実施方法等を示したものです。
システム監査に関わる基準には、監査を行う側の拠り所と、監査される側を評価するときの物差しという二つの役割があります。見分ける軸は、その文書が誰の行動を定めているかです。システム監査基準(令和5年)は、システム監査が効果的かつ効率的に行われるよう、システム監査のあるべき体制や実施方法などを示したもので、監査を行う人と組織の側に向けた基準です。一方、情報システムのガバナンスやマネジメント、コントロールを点検・評価するときの判断の尺度に当たるのは、システム管理基準のほうです。監査基準は監査人の進め方、管理基準は監査対象を評価する物差し、と向き先で分けて覚えると混同しにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イシステム監査の信頼性を保つために,システ…:監査人が保持すべき専門的な知識と技能の水準を定めた文書という説明です。システム監査基準は監査の体制や実施方法の全体を示すもので、知識や技能の水準を定めることに範囲を絞った文書ではなく、説明の主眼がずれています。
- ウ情報システムのガバナンス,マネジメント,…:ガバナンス、マネジメント、コントロールを点検・評価・検証する際の判断の尺度という説明は、システム管理基準が担う役割です。監査人が監査対象に当てる物差しであって、監査の進め方を示すものではありません。
- エ情報システムの利活用において共通して留意…:情報システムの利活用で共通して留意すべき事項を体系化・一般化したものという説明は、情報システムを使い管理する組織体の側に向けた文書の性格です。監査を行う人や組織の体制、手順を示すシステム監査基準とは向き先が違います。
この問題の用語
- システム監査基準システム監査を行う人が守るべき進め方をまとめた指針。誰がやっても同じ水準で点検できるように、手順と心構えを定めています。
- 監査人システム監査を行う人。作る側や運用する側から独立した立場を保ち、自分では作らずに規程や記録を見て確かめます。
- 信頼性意図した動きと実際の結果が食い違わない度合い。情報セキュリティでは一貫しているという特性、機器ではRASISのRとして壊れにくさを指します。
- 情報システム業務に必要なデータを集め、処理し、伝えるための仕組み全体です。コンピュータや通信網だけでなく、それを使う人や業務の手順も含みます。
- コントロール目的どおりに業務が進むように組み込む、決まりや点検、仕組みのことです。監査では、その整備と運用の状況が評価されます。
出典:令和7年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問12:フェールソフトに関する問題(情報システム)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:3線モデルに関する問題(監査人)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:システム監査基準に関する問題(システム監査基準)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問23:“性能効率性”の定義(信頼性)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問4:ガバナンスに関する問題(コントロール)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)