平成28年度 春期 午前 問61
システム戦略
事前評価の説明
IT 投資評価を,個別プロジェクトの計画,実施,完了に応じて,事前評価,中間評価,事後評価として実施する。事前評価について説明したものはどれか。
- ア事前に設定した効果目標の達成状況を評価し,必要に応じて目標を達成するための改善策を検討する。
- イ実施計画と実績との差異及び原因を詳細に分析し,投資額や効果目標の変更が必要かどうかを判断する。
- ウ投資効果の実現時期と評価に必要なデータ収集方法を事前に計画し,その時期に合わせて評価を行う。
- エ投資目的に基づいた効果目標を設定し,実施可否判断に必要な情報を上位マネジメントに提供する。
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✓ これが正解エ投資目的に基づいた効果目標を設定し,実施可否判断に必要な情報を上位マネジメントに提供する。
解説
まだ実績が無い段階で、やるか否かを決めます。
IT 投資の評価は、個別プロジェクトの計画・実施・完了という時間の流れに合わせて三つに置かれ、この設問が説明を求めているのは、その最初に置かれる事前評価です。見分ける軸は二つあります。一つは、その時点で手元に実績があるかどうか。もう一つは、その評価が何を決めるためのものか、です。計画の段階では、まだ金も人も動いていないので、使える材料は見込みしかありません。ですからここでの仕事は、投資の目的から達成したい水準を定め、踏み切ってよいかどうかの判断材料を経営の側へ差し出すことになります。裏を返せば、過ぎた数字を持ち出している説明も、進行中の様子を材料にしている説明も、この段階のものではありません。四つの文を読むときは、実績を前提にしているかを先に見て、次に投資の可否そのものを決めているかを見ると、迷わず一つに絞れます。段取りを整える話と、可否を決める話は別だという点にも注意してください。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア事前に設定した効果目標の達成状況を評価し…:事前に設定した効果目標の達成状況をみる評価だと述べています。達成したかどうかは事業が終わってからでなければ測れませんから、これは完了の後に行う評価の説明です。
- イ実施計画と実績との差異及び原因を詳細に分…:実施計画と実績との差異や原因を細かく調べ、投資額や目標の変更が必要かどうかを判断する、と述べています。差異が生じるのは動き出してからなので、途中で行う評価に当たります。
- ウ投資効果の実現時期と評価に必要なデータ収…:投資効果の実現時期と、評価に必要なデータの集め方をあらかじめ計画する話です。段取りは三つの評価すべてに掛かる準備であって、投資に踏み切るかどうかは何も決めていません。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
- 改善悪いところを直して、より良い状態にすること。一度で終わらせず、計画・実行・評価・見直しを繰り返して続けるのが基本です。
- 分析集めたデータを細かく分けて、何がどう関わっているかを読み取ること。量が増えるほど、扱う道具も考え方も変わります。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問61
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