平成25年度 秋期 午前 問61
システム戦略
ITポートフォリオの説明
IT ポートフォリオの説明はどれか。
- ア管理費などの間接コストを,業務区分ごとのアクティビティの種別に着目して,製品やサービスの原価に割り振る手法である。
- イ企業の経営戦略を,多面的な視点で体系立てて立案し,実行を管理し,業績を評価する手法である。
- ウ業界ごとなどで統一的に策定された評価尺度(指標値群)を用いて,企業全体の投資効果を測定する手法である。
- エ情報化投資をリスクや投資価値の類似性で幾つかのカテゴリに整理し,ビジネス戦略実現のための最適な資源配分を管理する手法である。
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✓ これが正解エ情報化投資をリスクや投資価値の類似性で幾つかのカテゴリに整理し,ビジネス戦略実現のための最適な資源配分を管理する手法である。
解説
情報化投資を分類し、束ごとの資源配分を決めます。
設問は、IT ポートフォリオの説明として当てはまるものを選ばせています。手掛かりになるのはポートフォリオという語です。もとは書類ばさみを指し、そこから保有する資産の組合せという意味で使われてきました。金融では、危うさの度合いが違う資産を組み合わせて、全体としての危うさを抑える考え方を指します。これを情報化投資に持ち込んだものが IT ポートフォリオです。つまり、案件を一つずつ値踏みして順位を付けるのではなく、投資をリスクや価値の似たものごとに幾つかのカテゴリへ整理し、その束ごとにどれだけの資源を回すかを決めます。よって、情報化投資をリスクや投資価値の類似性で幾つかのカテゴリに整理し、ビジネス戦略実現のための最適な資源配分を管理する手法である、という記述が当てはまります。案件を個別に比べるだけだと、回収の見込みが大きいものばかりが残り、基盤の更新のような守りの投資が後回しになり続けます。先に枠を決めて、その枠の中で個別の案件を比べる形にすれば、その偏りを避けられます。整理することと、配ることの二つがそろっているかどうかが、見分ける目になります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア管理費などの間接コストを,業務区分ごとの…:間接コストをアクティビティの種別に着目して製品やサービスの原価へ割り振るのは、費用の負担のしかたを実態に近づけて計算する手順です。投資の束をどう組むかについては何も述べていません。
- イ企業の経営戦略を,多面的な視点で体系立て…:経営戦略を多面的な視点で体系立てて立案し、実行を管理して業績を評価する手法が分けているのは、業績を見る角度です。角度を分けることと、投資そのものを束に分けることは同じではありません。
- ウ業界ごとなどで統一的に策定された評価尺度…:統一的に策定された評価尺度を用いて企業全体の投資効果を測定するのは、どれだけ効果が出たかを物差しで測る話です。測った先で何にどれだけ資源を回すかは述べておらず、配ることが抜けています。
この問題の用語
- 原価製品やサービスを作るためにかかった費用のことです。材料費、労務費、経費を合わせて、その期の製造費用として計算します。
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
出典:平成25年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問61
同じ用語が出る問題
- 令和5年度 秋期 午前 問77:除却損に関する問題(原価)
- 令和5年度 春期 午前 問76:製造原価の経費に算入する費用(原価)
- 令和元年度 秋期 午前 問62:TCOに関する問題(原価)
- 平成31年度 春期 午前 問77:標準原価計算に関する問題(原価)
- 平成31年度 春期 午前 問76:変動費率に関する問題(原価)
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