平成26年度 春期 午前 問64
システム戦略
ROIによるもの
IT 投資効果の評価に用いられる手法のうち,ROI によるものはどれか。
- ア一定期間のキャッシュフローを,時間的変化に割引率を設定して現在価値に換算した上で,キャッシュフローの合計値を求め,その大小で評価する。
- イキャッシュフロー上で初年度の投資によるキャッシュアウトフローが何年後に回収できるかによって評価する。
- ウ金銭価値の時間的変化を考慮して,現在価値に換算されたキャッシュフローの一定期間の合計値がゼロとなるような割引率を求め,その大小で評価する。
- エ投資額を分母に,投資による収益を分子とした比率を算出し,投資に値するかどうかを評価する。
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✓ これが正解エ投資額を分母に,投資による収益を分子とした比率を算出し,投資に値するかどうかを評価する。
解説
ROI は収益を投資額で割った比率です。
設問は、IT 投資の効果を評価する手法のうち、ROI に当たる説明を選ばせています。ROI は Return On Investment の略で、投じた額に対してどれだけ戻ってきたかを表す比率です。比率である以上、割る数と割られる数が必要ですから、投資額を分母に、投資によって得られる収益を分子に置いた式が ROI に当たります。値が大きいほど、同じ元手でよく稼いでいることになります。単位が消えて比率になるので、規模の違う案件どうしを並べて比べられる一方、何年かかったかという時間の観念は入りません。ですから見分ける軸は、その手法から出てくる答えがどんな単位になるかです。残りの三つは、それぞれ金額、年数、割引率という別の単位で答えが出る手法の説明です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア一定期間のキャッシュフローを,時間的変化…:一定期間のお金の出入りを、時間の経過に応じて割り引いて現在価値に直し、その合計額の大小で評価する手法です。答えが金額で出るため、規模の大きい案件ほど有利に見えます。
- イキャッシュフロー上で初年度の投資によるキ…:初年度の支出が何年後に取り戻せるかという年数で評価する手法です。分かりやすい反面、元が取れた後にどれだけ稼ぐかを見ないので、元手に対する戻りの大きさは測れません。
- ウ金銭価値の時間的変化を考慮して,現在価値…:現在価値に直した出入りの合計がちょうどゼロになる割引率を逆算し、その率の高さで評価する手法です。借入の金利などと並べて比べられますが、出てくる答えは率であって比ではありません。
この問題の用語
- 投資将来の利益を見込んで、設備や仕組みにお金を使うことです。使った額を何年で取り戻せるかを見て、いくつかの案を比べます。
- キャッシュ一度取り寄せた内容を手元に置いて、次から早く使えるようにする仕組み。CPUとメモリの間や、ブラウザ、DNSなど、さまざまな場所で使われます。
出典:平成26年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問64
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