平成23年度 秋期 午前 問44
開発技術
デザインレビューを実施する目的
内部設計書のデザインレビューを実施する目的として,最も適切なものはどれか。
- ア外部設計書との一貫性の検証と要件定義の内容を満たしていることの確認
- イ設計記述規約の遵守性の評価と設計記述に関する標準化の見直し
- ウ要件定義の内容に関する妥当性の評価と外部設計指針の見直し
- エ論理データ設計で洗い出されたデータ項目の確認と物理データ構造の決定
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✓ これが正解ア外部設計書との一貫性の検証と要件定義の内容を満たしていることの確認
解説
一つ前の成果物と突き合わせて確かめます。
開発は、要件定義、外部設計、内部設計、製造という順に進みます。デザインレビューは、この流れの中で、上流で決めたことが下流で崩れていないかを机上で確かめる場です。ですから内部設計書を対象にするのなら、突き合わせる相手は一つ前の外部設計書になります。さらに、大もとの要件定義を満たしているかまで遡って確かめることが目的です。この二つをそのまま並べた記述が正解になります。読み分ける軸は二つあります。その記述は確かめる行いなのか、それとも決める行いなのか。そして見ている相手はどの工程の成果物なのか。この軸を当てると、残りの三つは工程が手前にずれているか、確かめる場の話になっていないかのどちらかに分かれます。レビューを置く理由は費用にあります。欠陥は見つかる工程が下流になるほど手直しの費用が膨らむので、動かす前に読んで見つけるのが最も安く済みます。進め方には、作成者が仲間内で読み合わせる形と、進行役が仕切って記録も残す公式な形があります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イ設計記述規約の遵守性の評価と設計記述に関…:書き方が決められた規約どおりかを見るのは、形式の点検にあたります。読み合わせの中で気付くことはありますが、設計の中身が正しいかを見るという狙いからは外れています。
- ウ要件定義の内容に関する妥当性の評価と外部…:確かめる相手が二つ手前の工程に戻っています。何を作るかという段階の妥当性を問うのは、外部設計に入る前に済ませておく話で、内部設計書を対象にする場ではありません。
- エ論理データ設計で洗い出されたデータ項目の…:物理的な構造を決めると書かれており、確かめる場ではなく設計そのものを進める作業になっています。決定という言葉が入っている点が、切り分けの手掛かりです。
この問題の用語
- レビュー決めたことや作ったものを、あらためて見直すことをいいます。設計書やプログラムの誤りを早く見つけるために、関係者で行うことが多いです。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
- 規約守るべき約束事や決まりを定めたもののことです。利用規約やコーディング規約、通信の手順を決めた通信規約などがあります。
出典:平成23年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問44
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問78:著作権法に関する問題(規約)
- 令和7年度 秋期 午前 問46:要件定義に関する問題(要件定義)
- 令和7年度 春期 午前 問60:ユーザ受入テストに関する問題(レビュー)
- 令和7年度 春期 午前 問50:スクラムに関する問題(レビュー)
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