平成21年度 秋期 午前 問49
開発技術
取得者(発注者)と供給者(受注者)の二者間取引を明確化するためのものであり,業務分析,業務設計,ソフトウェアを中心としたシステムの企画,要件定義,開発,運用,保守及びそれらにかかわる諸活動を対象としており,国際規格に適合しているものはどれか。
- アCMMI
- イPMBOK
- ウ共通フレーム
- エソフトウェア保守規格
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✓ これが正解ウ共通フレーム
解説
取引の二者が同じ言葉で語るための、活動の並びです。
発注する側と受注する側の間で、業務の分析から、要件の定義、開発、運用、保守までの一連の活動を、共通の言葉で並べておく共通フレームという取り組みがあります。並べておく狙いは、二者の役割の分担や、成果物のやりとりを、お互いに取り違えないようにする、というところにあります。国際的な規格に整合する形で作られており、業務やソフトウェアを中心にしたシステムの企画までを扱う点も特徴です。似た用途で並ぶ他の仕組みには、組織の開発の力を段階で評価するもの、プロジェクトを進めるための知識の体系、保守そのものに焦点を絞った規格、があります。設問はどの記述が、取引の二者間で活動の並びを共通化する枠組みか、を問うています。四つの記述を、二者間で活動を明確化する役目か、それ以外か、で分けて選び取ります。要点は、取引を明確化する、と、活動の広い範囲を扱う、の二つを併せ持つ選択肢を取ることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アCMMI:組織の開発能力を、段階に分けて評価するための物差しを挙げています。組織の成熟度を測る話で、取引の二者間で活動の並びを共通化する取り組みとは目的が違います。
- イPMBOK:プロジェクトの計画・実行・監視・終結までを扱う、知識の体系を挙げています。プロジェクトの運営を助ける知識集で、二者間の取引を明確にするための活動の並びではありません。
- エソフトウェア保守規格:ソフトウェアの保守の局面に焦点を絞った規格を挙げています。保守だけを扱う狭い範囲の話で、業務分析から要件定義、開発、運用まで含めた広い範囲を扱うものではありません。
この問題の用語
- 共通フレームシステムの企画から運用までの作業と役割を、共通の言葉で並べた指針です。発注する側と受ける側で認識がずれないようにするために使います。
- 供給者製品やサービスを外部から提供する事業者のこと。社内の部門とは区別され、提供する内容や水準は契約で取り決めます。
- 業務分析いまの業務の流れや費用を調べて、どこを直せばよいかを明らかにする作業です。ORやIEといった手法が使われます。
- 企画何のために作るのかを決め、進める形をまとめる最初の段階です。ここで業務の進め方そのものを見直すと、大きな改善につながります。
- 要件定義作るシステムに何を求めるかを決める工程。業務の進め方だけでなく、稼働率や復旧までの時間といった条件も書き出します。
- 保守動いているシステムを使い続けられるように、点検や修正、更新を続ける作業です。障害の修正だけでなく、環境の変化に合わせた手直しも含みます。
出典:平成21年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問49
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前 問46:要件定義に関する問題(要件定義)
- 令和6年度 春期 午前 問68:新規参入の脅威に関する問題(供給者)
- 令和5年度 春期 午前 問66:共通フレームに関する問題(共通フレーム)
- 平成25年度 秋期 午前 問80:準委任契約の説明(業務分析)
- 平成21年度 春期 午前 問63:業務分析に関する問題(業務分析)
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