平成26年度 秋期 午前 問48
開発技術
回帰テストに関する問題
回帰テスト(リグレッションテスト)の説明として,適切なものはどれか。
- ア新規に作成したプログラムの各モジュールの誤りを検出するためのテストである。
- イプログラムを修正したことによって,想定外の影響が出ていないかどうかを確認するためのテストである。
- ウホワイトボックステストに限定して,単体モジュールの誤りを検出するためのテストである。
- エ毎回,テストケースとテストデータを,作り直して行うテストである。
答えと解説を見る
✓ これが正解イプログラムを修正したことによって,想定外の影響が出ていないかどうかを確認するためのテストである。
解説
壊していないことを確かめるテストです。
設問は、回帰テスト、すなわちリグレッションテストの説明として適切なものを選ばせています。回帰という語は後戻りを意味します。直したはずなのに、これまで動いていたところが動かなくなる。その後戻りを見つけるためのテストですから、目を向けるのは新しく作った場所ではなく、手を触れていない場所のほうです。ですから、修正したことによって想定外の影響が出ていないかを確認するという記述が当てはまります。やり方の要点は、前と同じ結果になるかを比べることにあります。そのため、以前に使ったテストケースとデータをそのまま繰り返し流します。毎回作り直してしまうと前回との比較ができなくなり、後戻りが起きたこと自体を見つけられません。同じ手順を何度も流すという性質から、自動化と相性がよいのもここに理由があります。行う場面も押さえておきましょう。障害を直したとき、機能を足したとき、土台となる部品や基盤を更新したときです。影響の及ぶ範囲が読み切れないほど価値が上がります。すべてを毎回流すと費用が増えますので、範囲を絞るか、自動化して回数で押すかという選び方になります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア新規に作成したプログラムの各モジュールの…:新しく作ったプログラムの部品ごとに誤りを見つけるという説明で、これは作った直後に行う確認のほうです。後戻りを見つけるには、むしろ手を触れていない部分を前と同じ手順で流し直す必要があります。
- ウホワイトボックステストに限定して,単体モ…:内部の構造を根拠にする技法だけに限るという縛りは、この確認には当てはまりません。段階も技法も問わず行うもので、外から見える仕様に沿って作った組をそのまま流し直すことも多くあります。
- エ毎回,テストケースとテストデータを,作り…:毎回新しく作り直すというやり方は、狙いと正面からぶつかります。前と同じ材料で同じ結果になるかを比べる確認ですから、材料を入れ替えてしまうと、比べる相手そのものが無くなります。
この問題の用語
- テストケース何をどう試して、どうなれば合格かを一つずつ決めたものです。入力する値や操作の手順と、期待する結果を組にして書きます。
- ホワイトボックステストプログラムの中身を見ながら、内部の通り道を確かめる検査です。中身を見ずに入出力だけで確かめるやり方とは、対になります。
出典:平成26年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問48
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前 問54:テスト密度に関する問題(テストケース)
- 令和4年度 秋期 午前 問49:テスト駆動開発に関する問題(テストケース)
- 平成29年度 春期 午前 問18:ホワイトボックステストの問題(ホワイトボックステスト)
- 平成26年度 秋期 午前 問47:ブラックボックステストの問題(ホワイトボックステスト)
- 平成26年度 春期 午前 問48:ホワイトボックステストの問題(ホワイトボックステスト)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)