令和7年度 春期 午前Ⅱ 問5
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
リスク及び機会を決定する目的
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)によれば,“リスク及び機会への取組み”において,サービスマネジメントシステムの計画を策定するとき,組織は,取り組む必要があるリスク及び機会を決定しなければならない。リスク及び機会を決定する目的として,適切なものはどれか。
- アサービスマネジメントシステム及びサービスに必要な資源が利用可能であることを確実にする。
- イサービスマネジメントシステムが,その意図した成果を達成できるという確信を与える。
- ウサービスマネジメント方針と整合するサービスマネジメントの目的を確立する。
- エ設定されたパフォーマンス基準に従ってプロセスの管理を実施する。
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✓ これが正解イサービスマネジメントシステムが,その意図した成果を達成できるという確信を与える。
解説
リスクと機会の決定は、SMSが意図した成果を達成できる確信を得るためです。
JIS Q 20000-1:2020のリスク及び機会への取組みでは、SMSの計画を策定するときに、取り組む必要があるリスクと機会を決めることが求められます。その目的として挙がっているのは、SMSが意図した成果を達成できるという確信を与えること、望ましくない影響を防止または低減すること、継続的改善を達成することです。計画の段階で、うまくいかなくなる要因と、より良くできる要因を先に洗い出しておくことで、SMSが狙いどおりの成果を出せると見込めるようになります。見分ける軸は、記述がリスクや機会を決める理由になっているかどうかです。目的を問われたら、なぜそれを行うのかに答えている記述を選ぶと迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アサービスマネジメントシステム及びサービス…:SMSとサービスに必要な資源を利用可能にすることは、トップマネジメントのリーダーシップとコミットメントの中で求められる事柄です。リスクと機会を決める理由ではなく、経営層が果たす役割の一つです。
- ウサービスマネジメント方針と整合するサービ…:サービスマネジメント方針と整合するサービスマネジメントの目的を確立するのは、目的とその達成の計画に関する要求事項です。リスクと機会を決める目的ではなく、計画の段階で別に求められる活動です。
- エ設定されたパフォーマンス基準に従ってプロ…:設定したパフォーマンス基準に従ってプロセスの管理を実施するのは、運用の計画と管理に関する要求事項です。計画を実行する段階の活動であり、リスクと機会を決める理由を述べたものではありません。
この問題の用語
- サービスマネジメントシステムITサービスを設計し、移行し、提供し、改善するための仕組み全体です。計画・運用・点検・処置の四つを繰り返して良くしていきます。
- 継続的改善仕組みやサービスのできばえを、繰り返し高めていく活動。不適合をきっかけに原因を断つ是正処置とは違い、きっかけがなくても続けます。
- 組織目的を果たすために、人が役割を分けて集まったまとまりのことです。分け方には機能別、事業部制、マトリックスなどの形があります。
出典:令和7年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問17:JIS Q 22301の問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問9:マネジメントレビューに関する問題(継続的改善)
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問7:リリース及び展開管理に関する問題(サービスマネジメントシステム)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問8:マネジメントレビューに関する問題(継続的改善)
- 令和3年度 春期 午前Ⅱ 問1:継続的改善の説明(継続的改善)
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