第36回 問題133
高齢者福祉
介護福祉士に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
- 1介護福祉士の法律上の定義には,介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とすることが含まれている。
- 2介護福祉士が介護保険制度における訪問介護員として従事する際には,その資格とは別に,政令で定める研修を修了していることがその要件となる。
- 3介護福祉士は,医師の指示のもと,所定の条件下であれば,医療的ケアの一つとして脱水症状に対する点滴を実施することができる。
- 4介護福祉士は業務独占資格の一つであり,法令で定める専門的な介護業務については,他の者が行うことは禁じられている。
- 5認定介護福祉士を認定する仕組みは,2005年(平成17年)に制定された介護保険法等の一部を改正する法律において法定化され,その翌年から施行された。
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✓ これが正解1介護福祉士の法律上の定義には,介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とすることが含まれている。
解説
介護福祉士の定義には、介護者に介護の指導を行うことが含まれます。
介護福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に定められた国家資格です。この問は、その法律上の定義や資格の性格を正しく述べているかで判断します。
社会福祉士及び介護福祉士法は、介護福祉士を、登録を受け、介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者と定めています。介護を必要とする本人への介護だけでなく、家族などの介護者に対して介護の方法を指導することも業務に含まれているわけです。したがって、介護者に対して介護に関する指導を行うことが定義に含まれているという記述が正しいものです。
ほかの記述は、資格の性格や業務の範囲に誤りがあります。介護福祉士は、名称を独占する資格であり、介護の業務そのものを独占する資格ではありません。医師の指示の下で行える行為として定義に含まれているのは喀痰吸引などで、点滴のような医療行為は含まれていません。また、介護福祉士は訪問介護員として従事するための資格の一つに当たり、別に研修を修了する必要はありません。認定介護福祉士は、法律で定められた資格ではなく、民間の団体が認証する仕組みです。
専門職の問では、社会福祉士も介護福祉士も名称独占で、定義に本人への支援と相談・指導の両方が入っている、と押さえておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2介護福祉士が介護保険制度における訪問介護…:介護福祉士は、訪問介護員として従事できる資格の一つに当たります。資格とは別に政令で定める研修を修了するという要件は、介護福祉士の資格をもたない人に向けたものです。
- 3介護福祉士は,医師の指示のもと,所定の条…:介護福祉士が医師の指示の下で行えるのは、喀痰吸引や経管栄養など法令で定められた行為に限られます。脱水症状に対する点滴は医療行為であり、介護福祉士は実施できません。
- 4介護福祉士は業務独占資格の一つであり,法…:介護福祉士は名称独占の資格で、資格のない人が介護福祉士と名乗ることは禁じられていますが、介護の業務を行うこと自体は禁じられていません。業務独占ではありません。
- 5認定介護福祉士を認定する仕組みは,200…:認定介護福祉士は、法律で定めた資格ではなく、民間の団体が認証・認定する仕組みです。2005年の介護保険法等の改正で法定化されたという事実はありません。
出典:第36回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題133。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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