第38回 問題88
高齢者福祉
介護保険制度に関わる各種の専門職の役割に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1訪問介護における訪問介護員は,サービス提供責任者の指導のもと,利用者についての訪問介護計画を作成する業務を担う。
- 2福祉用具貸与における福祉用具専門相談員は,介護支援専門員や医師と協議のうえ,利用者に対し,福祉用具の適合のための機能訓練を実施する。
- 3居宅療養管理指導における歯科衛生士は,医師又は歯科医師の指示のもと,利用者の口腔衛生の向上を図るため,歯牙や口腔における療養上必要な業務を担う。
- 4介護老人福祉施設における栄養士は,医師の指示のもと,利用者のうち傷病者に対する療養のための必要な栄養の指導を行う。
- 5通所リハビリテーションにおける理学療法士は,医師の指示のもと,利用者に対し,応用的動作能力や社会的適応能力の回復を図るため,治療体操を実施する。
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✓ これが正解3居宅療養管理指導における歯科衛生士は,医師又は歯科医師の指示のもと,利用者の口腔衛生の向上を図るため,歯牙や口腔における療養上必要な業務を担う。
解説
居宅療養管理指導の歯科衛生士は、歯科医師等の指示で口腔衛生の業務を担う。
介護保険のサービスには、それぞれ担い手となる専門職と、その職が担う業務の範囲が決まっています。この問は、各専門職の資格の上で認められた業務と、サービスの中での役割が合っているかで判断します。
居宅療養管理指導は、通院が難しい利用者の居宅を医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士・歯科衛生士などが訪ね、療養上の管理や指導を行うサービスです。このうち歯科衛生士は、医師又は歯科医師の指示のもとで、口腔内の清掃や口腔の衛生についての指導など、口腔衛生の向上のための療養上必要な業務を行います。歯科衛生士の役割をこのように述べた記述が最も適切です。
ほかの記述は、業務を担う職を取り違えています。訪問介護計画を作るのはサービス提供責任者であり、福祉用具専門相談員の仕事は用具の選定・調整・使い方の説明で、機能訓練ではありません。傷病者への療養のための栄養の指導は管理栄養士の業務とされ、応用的動作能力や社会的適応能力の回復を図るのは作業療法の領域です。
見分けるときは、計画を作る人と実際にサービスを行う人、基本的な動作と応用的な動作、栄養士と管理栄養士、という対になる組を思い浮かべると、取り違えに気づきやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1訪問介護における訪問介護員は,サービス提…:訪問介護計画を作成するのは、訪問介護事業所のサービス提供責任者の役割です。訪問介護員は、その計画に基づいて身体介護や生活援助を提供する立場であり、計画作成の担い手ではありません。
- 2福祉用具貸与における福祉用具専門相談員は…:福祉用具専門相談員は、利用者の状態に合う福祉用具の選定の援助、取付けや調整、使用方法の説明などを行う職です。利用者に機能訓練を実施することは、この職の業務には含まれていません。
- 4介護老人福祉施設における栄養士は,医師の…:傷病者に対して療養のため必要な栄養の指導を行うことは、管理栄養士の業務として位置づけられています。栄養士の職として述べている点が誤りで、職種の取り違えになっています。
- 5通所リハビリテーションにおける理学療法士…:応用的動作能力や社会的適応能力の回復を図るのは作業療法で、作業療法士が手芸や工作などの作業を用いて行います。理学療法士は基本的動作能力の回復を図り、治療体操などを用いるので、組み合わせが入れ替わっています。
出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題88。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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