第61回 午前 問40
臨床医学
Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅡと判断する症状はどれか。
- 1四肢の拘縮
- 2頻回の転倒
- 3起立性低血圧
- 4両上肢の固縮
- 5Romberg徴候
答えと解説を見る
✓ これが正解4両上肢の固縮
解説
両側に症状がありバランス障害がなければステージⅡです。
Hoehn&Yahrの重症度分類は、Parkinson病の進行の程度を、症状が片側か両側か、姿勢を保つ反射(姿勢反射)が障害されているか、どのくらい介助が要るかでステージⅠからⅤに分ける分類です。
ステージⅠは症状が体の片側だけ、ステージⅡは症状が両側に出ているものの、姿勢反射の障害(バランスの崩れ)はない段階です。ステージⅢになると姿勢反射の障害が現れ、方向転換や押されたときにふらつくようになります。ステージⅣでは生活に大きな介助が必要になり、ステージⅤでは車椅子やベッドでの生活になります。両上肢の固縮は、症状が左右両側に出ていることを示し、バランスの障害を含まないので、ステージⅡの特徴にそのまま当てはまります。ほかの肢は、より進んだ段階の所見か、この分類の判断には使わない所見です。
したがって、ステージⅡと判断する症状は両上肢の固縮です。片側ならⅠ、両側ならⅡ、バランス障害が出たらⅢ、と境目を押さえましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1四肢の拘縮:四肢の拘縮は、病気がかなり進み、体を動かす機会が減った段階でみられる所見です。両側に症状が出始めたばかりで、自分で生活できるステージⅡの段階とは合いません。
- 2頻回の転倒:頻回の転倒は、姿勢反射の障害によってバランスを崩しやすくなったことを示します。姿勢反射の障害が現れるのはステージⅢ以上なので、ステージⅡとは判断しません。
- 3起立性低血圧:起立性低血圧は、Parkinson病でみられる自律神経の症状ですが、Hoehn&Yahrの重症度分類は運動症状とバランス、介助量で段階を決めるので、判断の材料にはなりません。
- 5Romberg徴候:Romberg徴候は、目を閉じると立っていられなくなる所見で、深部感覚の障害による失調でみられます。Parkinson病の重症度を判断する症状ではありません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問40(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)