第60回 午後 問82
臨床医学
深部感覚障害で陽性となるの
深部感覚障害で陽性となるのはどれか。
- 1Barré徴候
- 2Kernig徴候
- 3Lasègue徴候
- 4Romberg徴候
- 5カーテン徴候
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✓ これが正解4Romberg徴候
解説
深部感覚障害では、閉眼で体が揺れるRomberg徴候が陽性になります。
立位の姿勢を保つには、視覚、前庭(平衡)感覚、深部感覚(関節の位置や筋の伸びの感覚)の3つの情報が使われます。深部感覚が障害されると、目で見て補っている間は立っていられても、目を閉じると補えなくなり、体が大きく揺れて倒れそうになります。
Romberg徴候は、両足をそろえて立たせ、開眼と閉眼での揺れを比べる検査で、閉眼で揺れが大きくなれば陽性です。深部感覚の情報を伝える脊髄の後索や末梢神経が障害された脊髄性(感覚性)の失調で陽性となります。したがって、深部感覚障害で陽性となるのはRomberg徴候です。小脳性の失調では目を開けていても揺れるため、開眼と閉眼の差が小さいことが区別の手がかりになります。
ほかの徴候は別の異常をみるものです。Barre徴候は軽い麻痺、Kernig徴候は髄膜刺激、Lasegue徴候は坐骨神経の伸張、カーテン徴候は舌咽・迷走神経の麻痺を調べます。
目を閉じると崩れるのは深部感覚の障害、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1Barré徴候:Barre徴候は、両腕や両脚を一定の姿勢に保たせ、麻痺のある側が次第に下がってくるかをみる検査です。軽い運動麻痺を見つけるためのもので、深部感覚障害の検査ではありません。
- 2Kernig徴候:Kernig徴候は、仰向けで股関節と膝を曲げた位置から膝を伸ばそうとすると、抵抗や痛みで伸ばせない所見です。髄膜炎やくも膜下出血などでみられる髄膜刺激徴候です。
- 3Lasègue徴候:Lasegue徴候は、仰向けで膝を伸ばしたまま脚を持ち上げると、腰から脚の後ろに痛みが走る所見です。坐骨神経の神経根の刺激を示し、腰椎椎間板ヘルニアなどで陽性となります。
- 5カーテン徴候:カーテン徴候は、声を出させたときに、喉の奥の後壁が健康な側へカーテンを引くように動く所見です。舌咽神経や迷走神経の麻痺を示すもので、深部感覚とは関係がありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問82(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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