第60回 午前 問91
臨床医学
臨床医学に関する問題
Parkinson病の治療薬はどれか。
- 1β遮断薬
- 2L-ドーパ
- 3インスリン
- 4カルシウム拮抗薬
- 5ペニシリン系抗菌薬
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✓ これが正解2L-ドーパ
解説
Parkinson病では、不足したドパミンを補うL-ドーパを用います。
Parkinson病は、中脳の黒質にあるドパミンを作る神経細胞が減り、線条体でドパミンが不足することで、振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害などの症状が現れる病気です。ドパミンそのものは血液から脳へ入れないため、脳に入ってからドパミンに変わる前駆物質のL-ドーパを薬として用い、不足したドパミンを補います。L-ドーパはParkinson病の治療の中心となる薬です。
残りの薬は、心臓や血圧、血糖、細菌の感染症に対して使うもので、脳のドパミンの不足を補う働きはありません。
したがって、Parkinson病の治療薬はL-ドーパです。足りないドパミンを、脳に入れる形にして補う、と治療の考え方から覚えておくと、理学療法の場面で薬の効いている時間帯を意識することにもつながります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1β遮断薬:β遮断薬は、心臓などにある交感神経のβ受容体の働きを抑え、心拍数や血圧を下げる薬です。高血圧や不整脈などの治療に用い、Parkinson病の治療薬ではありません。
- 3インスリン:インスリンは膵臓から分泌される血糖を下げるホルモンで、薬としては糖尿病の治療に使います。ドパミンの不足を補う働きはありません。
- 4カルシウム拮抗薬:カルシウム拮抗薬は、血管の平滑筋が縮むのを抑えて血管を広げ、血圧を下げる薬です。高血圧や狭心症に用い、Parkinson病の症状は改善しません。
- 5ペニシリン系抗菌薬:ペニシリン系抗菌薬は、細菌の細胞壁が作られるのを妨げて細菌を殺す薬で、感染症の治療に使います。神経の病気であるParkinson病の治療薬ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問91(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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