第60回 午後 問29
臨床医学
Parkinson病でみられるの
Parkinson病でみられるのはどれか。
- 1痙 縮
- 2分回し歩行
- 3姿勢反射障害
- 4膝蓋腱反射亢進
- 5Babinski反射陽性
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✓ これが正解3姿勢反射障害
解説
Parkinson病では、姿勢反射障害がみられます。
Parkinson病は、中脳の黒質のドパミンを作る神経細胞が減り、大脳基底核の働きが乱れる病気です。主な症状は、安静時振戦、筋強剛(固縮)、無動・寡動、姿勢反射障害の4つで、これを4大症状と呼びます。錐体外路の障害なので、錐体路の障害でみられる症候とは区別して考えます。
姿勢反射障害は、体が傾いたり押されたりしたときに、足を踏み出したり体を立て直したりする反応が遅れたり出なかったりする状態です。病気が進むとみられるようになり、転倒の大きな原因になります。Hoehn&Yahrの重症度分類でステージⅢの目安にもなる重要な症状です。
他の選択肢は、脳卒中などで錐体路が障害されたときの症候です。痙縮、膝蓋腱反射の亢進、Babinski反射陽性はいずれも錐体路障害の徴候で、分回し歩行は片麻痺でみられる歩き方です。Parkinson病の筋緊張の異常は、痙縮ではなく固縮です。
したがって、Parkinson病でみられるのは姿勢反射障害です。錐体外路の症状と錐体路の症状を分けて覚えると、選択肢を見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1痙 縮:痙縮は、筋を速く伸ばすほど抵抗が強くなる筋緊張の亢進で、錐体路が障害されたときにみられます。Parkinson病の筋緊張の異常は、速さによらず抵抗が続く固縮なので、種類が異なります。
- 2分回し歩行:分回し歩行は、片麻痺の患者が麻痺側の下肢を外側へ回すように振り出す歩き方です。Parkinson病では、前かがみで小刻みに歩く、すくみ足が出るといった歩き方が特徴です。
- 4膝蓋腱反射亢進:膝蓋腱反射の亢進は、上位運動ニューロンである錐体路が障害されたときにみられる所見です。錐体外路の病気であるParkinson病では、腱反射は通常は亢進しません。
- 5Babinski反射陽性:Babinski反射陽性は、足底を刺激すると母趾が背屈する病的反射で、錐体路障害を示す代表的な徴候です。Parkinson病では通常は陰性で、陽性なら別の病気の合併を考えます。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問29(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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