臨床医学の用語(74語)
理学療法士国家試験の過去問に出てくる「臨床医学」の用語 74語を、短い言葉で説明しています。
「臨床医学」の
ICU-AW
読み:あいしーゆーえーだぶりゅー / 別表記:集中治療室獲得性筋力低下重い病気の集中治療にともなって生じる、左右対称で全身性の筋力低下です。MRC sum scoreで評価し、合計48点未満か平均4点未満で判定する点が問われます。悪性腫瘍
読み:あくせいしゅよう異型性が強く、周囲の組織にしみ込むように広がる浸潤性の増殖をする腫瘍です。異型性の強さや浸潤性の発育を、良性腫瘍と比べる形で問われます。アポトーシス
読み:あぽとーしす遺伝子に組み込まれた仕組みで進む、計画された細胞死です。細胞死が散在性に起こる点や、壊死と違って炎症を伴わない点が問われます。うつ
読み:うつびょう気分の落ち込みや、何にも興味や喜びを感じられない状態が続く病気です。無価値感や罪責感、罪業・貧困・心気の妄想が問われます。病 運動失調
読み:うんどうしっちょう主に小脳などの障害で動きの協調がうまくいかなくなる症状です。小脳障害の中心となる点や、深部感覚の低下で起こる感覚性運動失調が問われます。エピソード
読み:えぴそーどきおくエピソード記憶は、いつどこで何があったかという過去の出来事の記憶です。試験では、意味記憶とともに陳述記憶に含まれることが問われます。記憶 MRI
読み:えむあーるあいMRIは、強い磁石と電波を使って体の断面を撮る検査です。試験では、骨の影響を受けにくく軟部組織や脳幹の病巣を写しやすい点が問われます。L-dopa
読み:えるどーぱ / 別表記:レボドパ脳の中に入ってからドパミンに変わり、不足しているドパミンを補う薬です。Parkinson病の治療薬である点と、Wearing-off現象が問われます。カルシウム
読み:かるしうむきっこうやくカルシウム拮抗薬は、血管の平滑筋が縮むのを抑えて血管を広げ、血圧を下げる薬です。試験では、心拍出量を増やす薬ではないことが問われます。拮抗薬 間質性肺疾患
読み:かんしつせいはいしっかん肺胞の壁など肺の間質に炎症や線維化が起こり、肺が硬く膨らみにくくなる病気です。体を動かしたときの低酸素血症と、吸気筋トレーニングの指導が問われます。感情の
読み:かんじょうのへいばんか感情の平板化は、表情や声の調子から喜怒哀楽が読み取れなくなる症状です。試験では、統合失調症の陰性症状に当たることが問われます。平板化 関節
読み:かんせつりうまち関節を包む滑膜に炎症が続き、関節の破壊や変形が進む病気です。女性に有病率が高い点や、等尺性運動で筋力を維持する方法が問われます。リウマチ Guillain-Barré症候群
読み:ぎらんばれーしょうこうぐん / 別表記:Guillain-Barre症候群感染などをきっかけに末梢神経が免疫の働きで傷つき、手足の筋力低下が急に進む病気です。典型的な型での末梢神経の脱髄や、人工呼吸管理中の胸郭ストレッチが問われます。筋萎縮性側索硬化症
読み:きんいしゅくせいそくさくこうかしょう / 別表記:ALS上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両方が徐々に失われていく病気です。四肢の遠位に萎縮が著しい点や、針筋電図で線維束攣縮の電位が出る点が問われます。くも
読み:くもまくかしゅっけつ多くが脳の動脈瘤の破裂によって、脳の表面のくも膜の下に出血が広がる病気です。突然の発症と項部硬直から疑う点や、早期診断の頭部CT検査が問われます。膜下出血 痙縮
読み:けいしゅく筋を速く伸ばすほど抵抗が強くなる筋緊張の亢進です。どの病変で出現し得るかや、内反尖足の痙縮へのボツリヌス療法が問われます。系統的脱感作法
読み:けいとうてきだつかんさほうリラクセーションを身につけたうえで、不安の弱い場面から強い場面へ段階的に慣れていく技法です。試験では、最初に不安階層表を作ることが問われます。固縮
読み:こしゅく固縮は、関節を動かすと一様な抵抗を感じる筋緊張の異常です。試験では、Parkinson病で検者が診察して評価する項目であることが問われます。骨壊死
読み:こつえし骨への血流が途絶えて骨組織が死ぬことです。大腿骨頸部骨折に合併しやすいことや、放射線療法の晩期に出現する副作用であることが問われます。骨粗鬆症
読み:こつそしょうしょう骨の量が減り骨の質も低下して、骨折しやすくなった状態です。閉経や加齢による原発性が大部分である点や、危険因子が問われます。骨転移
読み:こつてんい癌が骨に転移したものです。痛みや骨折、高カルシウム血症などの症候や、造骨性の転移では病的骨折が比較的少ないことが問われます。COPD
読み:しーおーぴーでぃー / 別表記:慢性閉塞性肺疾患気道が狭くなり肺の弾力が失われて、息を吐き出しにくくなる病気です。機能的残気量の増加や動作の生活指導が問われます。紫外線
読み:しがいせん皮膚に作用して日焼けや皮膚がんの原因となる光のエネルギーです。試験では、外因のうち物理的要因に分類されることが問われます。姿勢反射障害
読み:しせいはんしゃしょうがい体が傾いたときに、立て直す反応が遅れたり出なかったりする状態です。Parkinson病の4大症状に入ることや、重症度の段階との関係が問われます。失行
読み:しっこう麻痺や感覚障害、理解の障害がないのに、目的に合った動作ができなくなる状態です。代表的な症候との結びつけや、前頭葉の損傷で生じる肢節運動失行が問われます。失語症
読み:しつごしょう話す・聞いて理解する・読む・書くといった言語の働きの障害です。流暢さ、言語理解、復唱でタイプを見分ける点や、歩行自立との関連の少なさが問われます。自閉
読み:じへいすぺくとらむしょう / 別表記:自閉症スペクトラム障害対人関係や社会的なやりとりの難しさと、興味や行動のこだわりを特徴とする発達障害です。表情変化に乏しい点や、予定の変化への対応が難しい点が問われます。スペクトラム 症 重症筋無力症
読み:じゅうしょうきんむりょくしょう神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体で、筋を繰り返し使うと力が落ちていく病気です。過用への注意やQMG scoreが問われます。手根管症候群
読み:しゅこんかんしょうこうぐん手首の手のひら側にある手根管の中で、正中神経が圧迫されて起こる障害です。母指球筋の萎縮や猿手の所見、神経伝導検査の有用さが問われます。手指衛生
読み:しゅしえいせい手指衛生は、患者に触れる前後に手洗いや手指消毒を行う、感染対策の基本的な行動です。試験では、患者周囲の物品に触れた後にも行うことが問われます。褥瘡
読み:じょくそう / 別表記:床ずれ体の一部に長い時間圧がかかり続け、皮膚や皮下の組織が傷む状態です。背臥位の好発部位が仙骨部と踵部である点や、危険因子が問われます。自律神経過反射
読み:じりつしんけいかはんしゃ自律神経過反射は、高位の脊髄損傷で膀胱の充満などをきっかけに血圧が急上昇する状態です。試験では、第6胸髄より上の損傷で起こることが問われます。心室期外収縮
読み:しんしつきがいしゅうしゅく心室のどこかが本来の刺激より早く興奮して起こる不整脈です。心電図で幅の広いQRSが早期に出る所見を読み取れるかが問われます。心電図
読み:しんでんず心臓の電気的な活動を記録する検査で、P波は心房の興奮を表します。試験では、P波の有無やR波の間隔の規則性から不整脈を見分けることが問われます。深部静脈血栓症
読み:しんぶじょうみゃくけっせんしょう血流がよどむ、血管の壁が傷つく、血液が固まりやすくなる、の三つの条件で起こりやすい血栓症です。試験では、疑ったときにDダイマーを確かめることが問われます。ステロイド
読み:すてろいど炎症や免疫を強く抑える薬です。気管支喘息の治療薬であることや、大量投与が危険因子になる大腿骨頭壊死が問われます。スワンネック
読み:すわんねっくへんけい関節リウマチなどでみられる手指の変形で、PIP関節が反り返りDIP関節が曲がります。試験では、過伸展するのがDIP関節ではなくPIP関節であることが問われます。変形 正常圧水頭症
読み:せいじょうあつすいとうしょう正常圧水頭症は、髄液の流れや吸収がうまくいかず脳室が広がる病気です。試験では、歩行障害、認知機能の低下、尿失禁の三徴が問われます。脊髄小脳変性症
読み:せきずいしょうのうへんせいしょう小脳やそれにつながる神経の経路が少しずつ変性し、運動失調を主な症状とする病気の総称です。失調の評価にSARAを使う点が問われます。せん妄
読み:せんもう体の病気や薬、手術などをきっかけに、急に意識が軽く濁り、注意を保てなくなる状態です。高齢などの危険因子や、飲酒をやめて起こる振戦せん妄が問われます。足関節外側靱帯損傷
読み:そくかんせつがいそくじんたいそんしょう足関節を内側へひねったときに外くるぶしの靱帯が傷つくけがです。受傷直後はまず固定して患部を安静にする点が問われます。即時記憶
読み:そくじきおく覚えた直後の数十秒ほどの記憶で、近時記憶や遠隔記憶と区別されます。覚えてから答えるまでの間がない検査や、数字の順唱で評価する点が問われます。代謝性
読み:たいしゃせいあしどーしす酸が体にたまり、血液が酸性に傾く状態です。尿毒症でみられることや、呼吸でCO2を吐いて補うKussmaul呼吸との関係が問われます。アシドーシス Down症候群
読み:だうんしょうこうぐん21番目の常染色体が3本ある21トリソミーで起こる疾患です。試験では、筋緊張の低さや関節のゆるさが特徴であることが問われます。脱髄
読み:だつずい神経線維を包む髄鞘が壊れる病態です。伝導速度の低下や潜時の延長といった検査の所見や、脱髄が起こる病気が問われます。多発性硬化症
読み:たはつせいこうかしょう中枢神経の髄鞘が免疫の異常で壊される脱髄疾患です。痙縮が出現し得る点や、診断にMRI検査が有用である点が問われます。低栄養
読み:ていえいよう低栄養は、たんぱく質やエネルギーが足りない状態です。試験では、サルコペニアの大きな要因となり、傷の治りも遅らせることが問われます。Dダイマー
読み:でぃーだいまー血栓が分解されるときに生じる物質で、血栓がある状態で値が高くなります。深部静脈血栓症の指標として、血液検査の項目を選ぶ問いで出ます。Duchenne型筋
読み:でゅしぇんぬがたきんじすとろふぃー筋の細胞膜を支えるジストロフィン蛋白が作られなくなり、筋線維が壊れていく病気です。幼少期に発症する点や、登はん性起立を示す点が問われます。ジストロフィー 統合失調症
読み:とうごうしっちょうしょう多くは思春期から青年期に発症し、幻覚や妄想などの陽性症状と意欲低下などの陰性症状を特徴とする病気です。症状の区別が問われます。糖尿病性神経障害
読み:とうにょうびょうせいしんけいしょうがい高い血糖が長く続くことで末梢神経が傷つく合併症です。両足先から靴下型の感覚障害が出る点が問われます。頭部CT
読み:とうぶしーてぃー頭部CTは、脳出血や脳梗塞などの形の異常を見つける検査で、短時間で撮影できます。試験では、発症直後の脳梗塞が写らないことが多い点が問われます。認知行動療法
読み:にんちこうどうりょうほう出来事の受け取り方と行動に働きかけて、偏った考え方や行動の癖を変えていく治療法です。ホームワークを用いる点や、コラム表で考えを見直す技法が問われます。認知症
読み:にんちしょういったん発達した認知機能が脳の病気で低下し、日常生活に支障が出る状態です。中核症状と行動・心理症状の区別が問われます。脳梗塞
読み:のうこうそく脳の動脈が詰まって、その先の脳組織が壊死する病気です。拡散強調画像で早期にとらえる点や、現在の日本の脳血管障害で最も多い点が問われます。脳性麻痺
読み:のうせいまひ受精から生後4週までの間に生じた脳の病変による、運動と姿勢の異常です。アテトーゼ型の不随意運動や、GMFCSによる移動能力の分類が問われます。肺塞栓症
読み:はいそくせんしょう主に下肢の深い静脈にできた血栓がはがれて血流に乗り、肺の動脈を詰まらせる病気です。上肢より下肢の手術の後に多い点や、早期離床での予防が問われます。Parkinson病
読み:ぱーきんそんびょう / 別表記:パーキンソン病中脳の黒質にあるドパミンをつくる神経細胞が減ることで起こる病気です。治療薬のL-ドーパや、すくみ足の歩行練習に外的手がかりを使う点が問われます。半側空間無視
読み:はんそくくうかんむし脳の損傷と反対側の空間にある物や人に注意が向かなくなる症状です。症例の様子からこの症状を疑い、BITや線分抹消試験を選ぶ形で問われます。閉塞性動脈硬化症
読み:へいそくせいどうみゃくこうかしょう下肢の動脈が動脈硬化で狭くなったり詰まったりして血流が悪くなる病気です。試験では、介護保険の特定疾病に入ることが問われます。β遮断薬
読み:べーたしゃだんやく交感神経のβ受容体の働きを抑え、心拍数や血圧を下げる薬です。試験では、気管支を狭める方向に働き喘息を悪化させるおそれがあることが問われます。Perthes病
読み:ぺるてすびょう成長期の大腿骨頭の骨端核に血流障害が起こり、阻血性の壊死が生じる病気です。幼児から学童の男児に多い点や、片側性が多い点が問われます。変形性股関節症
読み:へんけいせいこかんせつしょう股関節の軟骨がすり減り、骨の変形や痛み、可動域の制限が進む病気です。重量物作業がリスク要因である点や、Trendelenburg徴候がみられる点が問われます。変形性膝関節症
読み:へんけいせいしつかんせつしょう膝の関節軟骨がすり減り、骨の変形や関節の炎症が起こる病気です。大腿四頭筋の萎縮が見られる点や、低栄養より肥満との関連が強い点が問われます。防衛機制
読み:ぼうえいきせい受け入れがたい欲求や不安から心を守るために、無意識のうちに働く心の仕組みです。知性化や昇華など、場面に当たる機制の名前が問われます。ボタン
読み:ぼたんあなへんけいボタン穴変形は、PIP関節が曲がりDIP関節が反り返る手指の変形です。試験では、関節リウマチの変形としてスワンネック変形との区別が問われます。穴変形 末梢動脈疾患
読み:まっしょうどうみゃくしっかん末梢動脈疾患は、主に下肢の動脈が狭くなったり詰まったりして足への血流が不足する病気です。試験では、間欠性跛行やFontaine分類が問われます。森田療法
読み:もりたりょうほう森田正馬が始めた日本独自の精神療法で、不安をあるがままに受け入れながら行動します。試験では、臥褥から作業へと進む日本生まれの療法であることが問われます。陽性転移
読み:ようせいてんい治療者に好意、信頼、憧れなどの好ましい感情を向ける転移です。患者が医療者に好意を寄せる例や、心理治療の目的ではない点が問われます。腰椎椎間板
読み:ようついついかんばんへるにあ腰の椎間板の髄核が線維輪を破って飛び出し、神経根や馬尾を圧迫する病気です。脱出した髄核が自然に吸収されることがある点やBragardテストが問われます。ヘルニア 良性腫瘍
読み:りょうせいしゅよう異型性が弱く、周りを押しのけるようにゆっくり大きくなる腫瘍です。膨張性の発育で境界がはっきりしている点を、悪性腫瘍と比べる形で問われます。リンパ
読み:りんぱふしゅリンパ管やリンパ節の働きが落ちて、組織の水分や蛋白質が手足などにたまってむくむ病気です。皮膚を守って感染を防ぐ対応や、複合的治療の内容が問われます。浮腫 Romberg徴候
読み:ろんべるぐちょうこう両足をそろえて立ち、目を閉じると体がふらつく徴候です。試験では、深部感覚の障害による失調で陽性になることが問われます。ワルファリン
読み:わるふぁりん血液を固まりにくくする内服の抗凝固薬で、ビタミンKの働きを妨げます。ビタミンKを多く取ると作用が弱まる点が問われます。