第61回 午前 問84
臨床医学
Parkinson病の治療薬
Parkinson病の治療薬はどれか。
- 1NSAIDs
- 2L-dopa
- 3コリン作動薬
- 4カルシウム拮抗薬
- 5セフェム系抗菌薬
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✓ これが正解2L-dopa
解説
Parkinson病の代表的な治療薬はL-dopaです。
Parkinson病は、中脳の黒質にある、ドパミンをつくる神経細胞が少しずつ減っていく病気です。脳の中のドパミンが不足するため、ふるえ(振戦)、筋のこわばり(固縮)、動きの少なさや遅さ(無動)、姿勢を保つ反射の障害などの症状が現れます。
L-dopa(レボドパ)は、脳の中に入ってからドパミンに変わる薬で、不足しているドパミンを補います。ドパミンそのものは血液から脳へ入りにくいため、その前の段階の物質を使うのがポイントです。症状を改善する効果が高く、Parkinson病の治療の中心となる薬です。ただし、長く使うと、薬の効く時間が短くなったり、自分の意思と関係なく体が動いたりする症状が出ることがあります。ほかの肢は、痛みや感染、血圧などに使う薬で、Parkinson病の治療薬ではありません。
したがって、Parkinson病の治療薬はL-dopaです。ドパミンが足りない病気なので、ドパミンのもとを補う、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1NSAIDs:NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、痛みや炎症、熱を抑える薬です。Parkinson病の原因であるドパミンの不足を補う働きはもちません。
- 3コリン作動薬:Parkinson病では、ドパミンが減ってアセチルコリンの働きが相対的に強くなっています。そのため、治療にはアセチルコリンの働きを抑える抗コリン薬が使われ、コリン作動薬は逆の作用です。
- 4カルシウム拮抗薬:カルシウム拮抗薬は、血管を広げて血圧を下げる薬で、主に高血圧や狭心症の治療に使われます。Parkinson病の治療薬ではありません。
- 5セフェム系抗菌薬:セフェム系抗菌薬は、細菌による感染症の治療に使う抗菌薬です。Parkinson病は感染症ではないので、治療薬にはなりません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問84(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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