第59回 午前 問95
臨床医学
Lewy小体型認知症に関する問題
Lewy小体型認知症の早期にみられる症状はどれか。
- 1幻視
- 2考想伝播
- 3失語
- 4人格変化
- 5脱抑制
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✓ これが正解1幻視
解説
Lewy小体型認知症では、早い時期から生々しい幻視がみられます。
Lewy小体型認知症は、Lewy小体という異常なたんぱく質の塊が大脳の神経細胞に広く現れる認知症です。Alzheimer型認知症に比べて、早い時期には記憶障害が目立たないことがあり、そのかわりに特徴的な症状がみられます。
代表的な特徴は、実際にはいない人や動物などがありありと見える幻視、注意や覚醒の程度が日によって、また一日の中で大きく変わる認知機能の変動、Parkinson病に似た動きの症状、眠っている間に夢の内容に合わせて大声を出したり手足を動かしたりする睡眠中の異常な行動です。中でも幻視は病気の早い時期からみられることが多く、早期にみられる症状として正しいものです。
ほかの症状は、統合失調症に特徴的な症状、言語の障害が前面に出る認知症の症状、前頭葉や側頭葉が障害される前頭側頭型認知症で早期に目立つ症状です。覚え方は、Lewy小体型は幻視・変動・パーキンソン症状・睡眠中の行動異常、前頭側頭型は人格変化と脱抑制、と認知症の種類ごとに特徴を組にしておくことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2考想伝播:考想伝播は、自分の考えが周りの人に伝わってしまっていると感じる症状で、統合失調症に特徴的な症状です。Lewy小体型認知症の早期の症状ではありません。
- 3失語:失語は、言葉を話したり理解したりする働きの障害です。Alzheimer型認知症の進行した時期や、言語の障害が中心となる一部の前頭側頭葉変性症などで目立ち、Lewy小体型認知症の早期の特徴ではありません。
- 4人格変化:穏やかだった人が身勝手になるなど性格そのものが変わる症状は、前頭葉と側頭葉が縮んでいく型の認知症で初めのうちから目立ちます。Lewy小体型の初期の特徴とはされません。
- 5脱抑制:脱抑制は、場にそぐわない言動を抑えられなくなる症状で、前頭側頭型認知症の早期の特徴です。Lewy小体型認知症で早期に目立つ症状ではありません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問95(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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