第61回 午前 問39
運動学
運動計画で外的刺激情報を反映した運動の準備に最も関わるのはどれか。
- 1小脳
- 2運動前野
- 3一次運動野
- 4大脳基底核
- 5補足運動野
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✓ これが正解2運動前野
解説
外からの刺激に基づく運動の準備には運動前野が関わります。
運動を計画して実行するまでには、大脳皮質や大脳基底核、小脳などの多くの部位が役割を分担して働いています。この問は、外からの刺激の情報をもとに運動を準備する働きに、最も関わる部位を選ぶ問題です。
運動前野は、一次運動野の前にある領域で、目で見た物の位置や合図の音など、外からの刺激を手がかりにして、どのように体を動かすかを準備する働きをもちます。例えば、目の前のコップを見てそれに手を伸ばす動きを準備する場面で働きます。これに対して補足運動野は、自分の内側から生まれた意図や、覚えた順序に沿って行う運動の準備に関わるとされます。ほかの肢は、運動の誤差の調整、運動の実行の指令、運動の開始や切り替えに関わる部位です。
したがって答えは運動前野です。外からの手がかりは運動前野、内側からの意図や順序は補足運動野、と対にして覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1小脳:小脳は、運動が意図どおりに行われているかを比べて誤差を修正し、なめらかで正確な動きにする働きをもちます。外からの刺激をもとに運動を準備する中心の部位ではありません。
- 3一次運動野:一次運動野は、筋を動かす最終的な指令を脊髄へ送る部位で、運動の実行を担います。どのように動くかを外からの情報で準備する段階を主に担う部位ではありません。
- 4大脳基底核:大脳基底核は、運動の開始や不要な運動の抑制、動きの切り替えなどに関わります。主に内側から生まれた運動の調整に働き、外からの刺激をもとにした準備の中心ではありません。
- 5補足運動野:補足運動野は大脳の内側面にあり、合図がなくても自発的に始める動きや、覚えた手順をつなげて行う動きの準備を担うと考えられています。外部の手がかりに頼る準備とは役割が異なります。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問39(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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