第58回 午前 問82
理学療法評価学
脳卒中の評価法とそれに含まれる項目の組合せで正しいのはどれか。
- 1JSS ADL
- 2mRS バランス機能
- 3FMA 歩行速度
- 4SIAS 体幹機能
- 5NIHSS 関節可動域
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✓ これが正解4SIAS 体幹機能
解説
SIASには体幹機能の項目が含まれます。
脳卒中の評価法は数多くあり、それぞれ評価する範囲が違います。組合せの問題では、各評価法が何を目的にし、どんな項目でできているかを押さえることが大切です。
SIAS(脳卒中機能障害評価法)は、脳卒中の機能障害を総合的に評価する方法で、麻痺側の運動機能、筋緊張、感覚、関節可動域、疼痛、体幹機能、視空間認知、言語、非麻痺側の機能などの項目からなります。体幹機能では、座った姿勢での体幹の垂直性や腹筋の力を評価します。したがって、SIASと体幹機能の組合せが正しいものです。
JSSは脳卒中の神経学的な重症度を、mRSは生活全体の障害の程度を一つの段階で、FMAは運動機能や感覚、バランスなどを、NIHSSは意識や言語、麻痺などの神経症状を評価します。どの評価法も、選択肢に組み合わされた項目は含んでいません。SIASは機能障害をまんべんなくみるので体幹も入る、と覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1JSS ADL:JSSは、意識、言語、視野、麻痺などの神経学的な所見から脳卒中の重症度を点数化する尺度です。食事や更衣などの日常生活活動を評価する項目は含まれていません。
- 2mRS バランス機能:mRSは、症状がない状態から死亡まで、生活全体の障害の程度を段階で判定する尺度です。バランス機能のような個別の機能を評価する項目はありません。
- 3FMA 歩行速度:FMAは、上肢・下肢の運動機能、バランス、感覚、関節可動域と痛みなどを評価します。歩く速さを測る項目は含まれていません。
- 5NIHSS 関節可動域:NIHSSは、意識、注視、視野、顔面麻痺、四肢の運動、失調、感覚、言語などの神経症状を評価する尺度です。関節がどれだけ動くかを測る項目は含まれていません。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問82(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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