第61回 午後 問37
理学療法評価学
高次脳機能評価が含まれるのはどれか。
- 1Barthel Index
- 2FMA
- 3MAS
- 4Motricity Index
- 5NIHSS
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✓ これが正解5NIHSS
解説
NIHSSは意識・言語・無視など高次脳機能の項目を含みます。
脳卒中の評価尺度は、それぞれ何を測るために作られたかで見分けます。判断の軸は、高次脳機能(言語、注意、空間認知など)の項目が含まれているかどうかです。
NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)は脳卒中の重症度を短時間で評価する尺度で、意識水準、質問や命令への応答、注視、視野、顔面麻痺、上下肢の運動、運動失調、感覚に加えて、言語(失語)、構音障害、消去現象と無視(半側空間無視など)の項目を含みます。失語や無視はまさに高次脳機能障害なので、高次脳機能の評価が含まれるのはNIHSSです。
Barthel IndexはADL(食事、移乗、トイレ動作など10項目)の自立度を点数化する尺度です。FMA(Fugl-Meyer Assessment)は上下肢の運動機能を中心に、バランス、感覚、関節可動域と痛みを評価します。MASは筋緊張(痙縮)を段階で評価する尺度で、Motricity Indexは上下肢の筋力を点数化する尺度です。どれも言語や注意の評価は含みません。NIHSSは急性期の全体像、BIはADL、FMAは運動機能、MASは筋緊張、と目的で整理しておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1Barthel Index:Barthel Indexは食事や移乗、排泄、入浴などのADLがどこまで自分でできるかを点数にする尺度です。言語や注意など高次脳機能の項目はありません。
- 2FMA:FMAは麻痺側の上下肢がどの程度分離して動くかを中心に、バランスや感覚、関節の動きと痛みを点数化します。言語や注意を調べる項目は持っていません。
- 3MAS:MASは他動的に関節を動かしたときの抵抗の強さで筋緊張(痙縮)を段階づける評価です。認知や言語の働きは扱いません。
- 4Motricity Index:Motricity Indexは上肢と下肢のいくつかの動きで筋力を点数化し、運動麻痺の程度を見る指標です。高次脳機能の評価は入っていません。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問37(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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