平成23年度 特別 午前Ⅱ 問4
プロジェクトの時間
アローダイアグラムに関する問題
アローダイアグラムで示す計画に基づいてシステム開発を進めたい。各作業をそれぞれ最も早く開始するとき,必要となる人数の推移を表すものはどれか。ここで,アローダイアグラムのそれぞれの作業に付けられた記述は,作業に必要な日数と,1日当たりの必要人数を表す。
アローダイアグラム(原典は図。結合点に名前は無いので,ここでは便宜上 S,N1〜N4,E と呼び,作業(矢線)と記述を書き写した):
S → N1(20日5人) N1 → N2(20日3人) ※N2 は上側の結合点 N1 → N4(20日4人) N1 → N3(20日2人) ※N3 は下側の結合点 N2 → N4(20日2人) N3 → N4(ダミー作業・破線の矢線) N4 → E (10日3人) N3 → E (10日2人) 凡例 - - - ->:ダミー作業
選択肢は原典では,縦軸“人数”(目盛は1人ごと,5に数字),横軸“日数”(目盛は10日ごと,50に数字)の階段状グラフ4枚。
- ア(原典は図。0〜40日:5人,40〜60日:6人,60〜70日:5人)
- イ(原典は図。0〜20日:5人,20〜40日:9人,40〜60日:2人,60〜70日:5人)
- ウ(原典は図。0〜20日:5人,20〜40日:3人,40〜60日:8人,60〜70日:5人)
- エ(原典は図。0〜20日:5人,20〜40日:9人,40〜50日:4人,50〜60日:2人,60〜70日:3人)
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✓ これが正解エ(原典は図。0〜20日:5人,20〜40日:9人,40〜50日:4人,50〜60日:2人,60〜70日:3人)
解説
最早開始で区間ごとに人数を足すと、5・9・4・2・3人と推移します。
見分ける軸は、各作業の最早開始日を求めてから、同じ期間に重なる作業の人数を足し合わせることです。最初の作業は0〜20日に5人です。20日目からは三つの作業が並行し、20〜40日は3人+4人+2人=9人です。下側の結合点には40日目に達し、そこから最後へ向かう10日・2人の作業は40〜50日に行います。上側の結合点から出る20日・2人の作業は40〜60日なので、40〜50日は2人+2人=4人、50〜60日は2人です。最後の作業の手前の結合点は、20+20+20=60日の経路で決まり、この経路を含む70日の経路がクリティカルパスです。最後の作業は60〜70日に3人です。したがって5人、9人、4人、2人、3人の順に推移するグラフが該当します。日程から期間ごとの必要人数を積み上げる考え方です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア(原典は図。0〜40日:5人,40〜60…:余裕のある作業のうち、20日・4人の作業を40〜60日に、10日・2人の作業を60〜70日に遅らせた形です。20〜40日が3人+2人=5人、40〜60日が2人+4人=6人、60〜70日が3人+2人=5人となり、最早開始の条件に反します。
- イ(原典は図。0〜20日:5人,20〜40…:20〜40日までは合っていますが、下側の結合点から最後へ向かう10日・2人の作業を、最も遅い60〜70日に置いた形です。40〜60日は2人だけ、60〜70日は3人+2人=5人となり、最早開始の条件に反します。
- ウ(原典は図。0〜20日:5人,20〜40…:余裕のある作業をすべて最も遅く始めた形です。20日・4人と20日・2人の作業を40〜60日に置くと40〜60日は2人+4人+2人=8人、10日・2人の作業を60〜70日に置くと60〜70日は5人となり、最早開始とは違います。
この問題の用語
- アローダイアグラム作業の順序と所要日数を矢印でつなぎ、全体の日数を求める図です。順序関係や余裕日数が分かり、縮めるべき作業を見つけられます。
- クリティカルパス全体の日数を決めている、余裕のない作業のつながりのことです。ここが遅れると全体が遅れるので、重点的に管理します。
- ダミー作業アローダイアグラムで、所要日数0の点線として描く見かけの作業です。実際の仕事ではなく、作業どうしの順序の制約だけを表します。
出典:平成23年度 特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問8:クラッシングに関する問題(クリティカルパス)
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問7:ファストトラッキングに関する問題(ダミー作業)
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問5:アローダイアグラムに関する問題(アローダイアグラム)
- 令和4年度 秋期 午前Ⅱ 問9:アローダイアグラムに関する問題(ダミー作業)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問5:ガントチャートに関する問題(アローダイアグラム)
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