プロジェクトマネジメント|平成27年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問91
〔中問B・マネジメント〕Aさんは〔Zプロジェクトの状況〕の(5)が,開発スケジュールの遅延の原因になると考え,回避策を実施しないときの遅延の予測日数,及び回避策の費用を次の表にまとめた。それぞれの遅延が発生する可能性があるとした場合,回避策を実施して,図1のソフトウェア開発の最短日数で予定どおりに完了させるために必要な最低限の費用は何万円か。
〔図1 ソフトウェア開発のアローダイアグラム〕(原典の図を表に書き起こしたものです。①〜⑤は結合点,矢印は作業を表します)
| 作業 | どこから | どこへ | 日数 |
|---|---|---|---|
| 準備作業 | ① | ② | 5日 |
| 作業1 | ② | ④ | 20日 |
| 作業2 | ② | ③ | 15日 |
| 作業3 | ③ | ④ | 15日 |
| 作業4 | ④ | ⑤ | 10日 |
〔遅延の予測日数と回避策の費用〕
| 遅延の予測日数 | 回避策の費用 | |
|---|---|---|
| 作業1 | +5日 | 25万円 |
| 作業2 | +3日 | 15万円 |
| 作業3 | +2日 | 15万円 |
| 作業4 | +2日 | 5万円 |
- 30
- ✓ これが正解35
- 45
- 60
解説
余裕の在る作業の遅れは、お金を出して消さなくてよいのです。
守るのは四十五日で、これは長いほうの経路の日数です。その経路の三つの作業が予測どおり遅れると、合わせて七日はみ出します。はみ出しを消すには、その三つを買うしかありません。費用は十五万と十五万と五万で、三十五万になります。短いほうの経路は、最後の作業をすでに買っているので、残る遅れは五日だけです。それでも四十日にしかならず、四十五日には収まります。アローダイアグラムで余裕を見ておけば、遅れがいちばん大きい作業を買わずに済みます。買うかどうかは、遅れの大きさでも費用の安さでも決まりません。その遅れが余裕を食いつぶすかどうかだけで決まります。余裕は経路ごとに違うので、先にどの経路が全体を決めているかを出します。順番を逆にすると、必要のないものまで買うことになります。余裕は持ち札にもなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 最後の作業の五万を数え落とした形です。その作業も長いほうの経路の上に在るので、外せません。三つのうち二つだけを買えばよいか、と聞かれたら、この数になります。残る一つも同じ経路に乗っているので、外すと日数のほうが足りません。
- 余裕の在る作業を買い、必要な作業を落とした形です。遅れの大きさで選ぶと、この組み合わせになります。遅れが大きいものから順に買う、という選び方をすると、この数になります。余裕がどこにあるかを見ないと、この形に落ちます。
- 四つとも買った形です。必要な最低限を聞かれているので、買わずに済むものが残っています。考えずにすべて買うと、この数になります。聞かれているのは、収まる範囲でいちばん少ない額です。余裕の在る作業は外せます。
この問題に関係する言葉
- アローダイアグラム作業の順序と所要日数を矢印でつなぎ、全体の日数を求める図です。順序関係や余裕日数が分かり、縮めるべき作業を見つけられます。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問91(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
同じ単元をまとめて解くならプロジェクトマネジメントへ。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)