法務|平成25年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問87
〔中問A・商品開発プロジェクト〕〔ストラテジ〕N 社と B 社は,ソフトウェア開発の期間短縮を実現するために,締結している請負契約の変更に合意し,6 月末に請負契約の変更契約を締結した。このとき,最初の請負契約から変更になった項目の組合せはどれか。
〔中問A の記述(抜粋・再掲)〕
〔7 月 1 日までのプロジェクトの経緯〕(3) プロジェクト期間短縮:プロジェクト期間は当初 7 か月の計画で開始したが,競合他社が類似商品を開発する動きがあることから,6 月下旬に全体で 1 か月プロジェクト期間を短縮することを検討し実施した。前提条件は,次の 2 項目とした。
・商品仕様と請負業務範囲は変更しない。
・商品発表は,当初ソフトウェア開発の完了時に行うこととしていたが,ソフトウェア開発完了の 0.5 か月前に前倒しする。
〔契約変更と工程管理〕プロジェクト期間短縮を B 社と協議したところ,次の回答があった。“ソフトウェア開発工程の作業に要員を追加すれば,作業の完成を早めることが可能である。要員追加に伴い一時生産性が低下し,開発工数が増加するので,そのコスト増分が認められれば対応する。バグ増加などのリスクは少ない。”
〔選択肢の材料〕
① 契約金額
② 商品仕様
③ 納期
④ 納入物
- ①と②
- ✓ これが正解①と③
- ②と④
- ③と④
解説
同じものを早く作らせるなら、かかる費用は必ず動きます。
記述には、変えないものと変わるものが両方書かれています。前提として、仕様と請け負う範囲は変えないと決めてあります。すると、納める品そのものも変わりません。作る中身が同じなら、渡す物も同じです。一方で相手は、人を増やせば作業を早められると答えています。ただし増えた工数の分だけ費用が上がると条件を付けています。認められれば応じるというのですから、支払う額は動きます。期間を一か月縮めると決めた以上、渡す期日も動きます。よって変わったのは、額と期日という二つの組み合わせです。仕様を含めた組を挙げた肢は、変えないと明記された項目です。仕様と納める品を並べた組は、動かないほうを二つ集めています。期日と納める品の組も、片方が動かないので成り立ちません。請負契約の柱は、何を、いつまでに、いくらでの三つです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 支払う額と商品の仕様の組だとしています。仕様は変えないと、前提に書き込まれています。そこを動かす話は出てきません。記された条件と正面からぶつかっています。片方は当たっているので、いちばん惑わされます。一つ余分です。
- 商品の仕様と納める品の組だとしています。どちらも変えないと決められていた側です。前提の二項目を並べただけの組です。変わったほうを一つも拾えていません。動かない項目を問われたなら、この組が答えです。向きがまるで逆です。
- 渡す期日と納める品の組だとしています。期日は確かに動きますが、納める品は動きません。納める品は仕様とともに据え置かれます。範囲を変えない以上、渡す物は同じままです。二つのうち一つが余っています。片方を取り違えています。
この問題に関係する言葉
- 請負契約仕事の完成を約束して引き受ける契約のこと。作業の遂行だけを約束する準委任契約と違い、成果物を完成させる義務を負います。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問87
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