ITパスポート 平成23年度 特別 問19
企業活動
財務指標に関する問題
企業が投下した自己資本に対してどれだけの利益を上げたかを示す,企業の収益性指標として,最も適切なものはどれか。
- ア EVA
- イ PER
- ウ ROA
- エ ROE
答えと解説
✓ これが正解エ ROE
解説
自己資本に対する利益の割合を示す指標は ROE です。
収益性の指標は、何で割るかによって名前が分かれます。設問が問うているのは、自己資本で割った値です。株主が出した資金が、どれだけ利益を生んだかを表します。出資した側から見て、いちばん気になる値です。この指標を ROE(自己資本利益率)と呼び、ROE を挙げた肢が正解です。高いほど、預かった資金を上手に働かせていることになります。同じ形で、総資産で割った指標が ROA です。ROA は借入金も含めた資産全体で割るので、別の値になります。株価を一株あたりの利益で割った PER も、別の指標です。株価の割高・割安を見るための値で、稼ぐ力そのものではありません。資本コストを差し引いた利益の額を表す EVA も、割合ではありません。つまり、何で割るかを読めば、四つは見分けられます。シラバスも、財務指標を活用した分析を活用例に挙げています。
ほかの選択肢の解説
- ア EVA:EVA を挙げた肢です。税引後の営業利益から資本コストを差し引き、企業が生み出した価値を金額で示します。割合ではなく金額で表す点が、自己資本で割る指標とは異なります。表し方そのものが別です。
- イ PER:PER を挙げた肢です。株価が一株あたり利益の何倍かを表し、株価が割高か割安かを判断するときに使います。市場での評価を見る指標であり、自己資本に対してどれだけ稼いだかを測る値ではありません。
- ウ ROA:ROA を挙げた肢です。保有する総資産をどれだけ利益に結び付けたかを表す、収益性の指標です。ただし分母には借入金で賄った資産まで含まれ、自己資本だけで割る ROE とは異なります。最も紛れやすい肢です。
関連用語
- EVA経済付加価値のことで、利益から投資額に資本コストを掛けた額を差し引いて求める金額です。
- ROA持っている資産を使ってどれだけの利益を上げたかを見る指標です。
- ROE自己資本利益率と訳される指標で、株主が出したお金でどれだけ利益を上げたかを見ます。
出典:平成23年度 特別 ITパスポート試験 問19
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関連問題
- 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問30:
ROEの “E”が 表すもの (ROE) - 令和2年度 10月 (特別措置試験) 問29
(ROA) - 令和元年度 秋期 (特別措置試験) 問11:
KGIに 関する 問題 (ROA) - 平成30年度 秋期 (特別措置試験) 問24:
自己資本に 関する 問題 (ROE) - 平成25年度 秋期 (特別措置試験) 問3:
財務指標に 関する 問題 (ROE)
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