2024年5月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問24
金融資産運用
所有期間利回り(単利・年率)
表面利率が0.5%、償還までの残存期間が10年の固定利付債券を額面100円当たり100円で購入し、購入から2年後に額面100円当たり96.3円で売却した場合の所有期間利回り(単利・年率)として、最も適切なものはどれか。なお、手数料、経過利子、税金等は考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入するものとする。また、「▲」はマイナスを意味するものとする。
- 1▲1.40%
- 2▲1.35%
- 30.04%
- 41.00%
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✓ これが正解2▲1.35%
解説
所有期間利回りは(0.5円−1.85円)÷100円×100で▲1.35%です。
この問は、債券を償還前に売却した場合の所有期間利回りの計算を問うものです。所有期間利回りは、債券を購入してから売却するまでの間に得た収益が、購入価格に対して1年あたり何%になるかを表します。
計算式は、(年間の利子+(売却価格−購入価格)÷所有期間)÷購入価格×100です。年間の利子は、額面100円に表面利率0.5%を掛けて0.5円です。売却価格96.3円から購入価格100円を引くと−3.7円で、これを所有期間の2年で割ると、1年あたり−1.85円の売却損になります。1年あたりの収益は0.5円−1.85円=−1.35円です。これを購入価格100円で割って100を掛けると−1.35%となり、▲1.35%が正解です。
利子による収益より売却損のほうが大きいため、利回りはマイナスになります。式の分母は購入価格で、売却価格ではない点に注意が必要です。また、差損益を割る年数は、残存期間ではなく実際に持っていた期間を使います。
所有期間利回りは、1年分の利子と1年あたりの差損益を足して購入価格で割る、という手順で覚えておくと、最終利回りや応募者利回りにも同じ形で応用できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1▲1.40%:1年あたりの収益−1.35円を、購入価格100円ではなく売却価格96.3円で割ると、−1.35÷96.3×100で約−1.40%になります。所有期間利回りの分母は購入価格なので、この値は誤りです。
- 30.04%:売却損3.7円を所有期間の2年ではなく、売却時点の残りの期間である8年で割ると、0.5−0.4625で約0.04%になります。差損益は実際に保有した期間で割るので、この値は誤りです。
- 41.00%:1.00%は、2年分の利子1.0円だけを購入価格100円で割った値で、売却損を反映していません。1年あたりの利子と1年あたりの差損益を合わせて計算すると▲1.35%になります。
出典:2024年5月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問24(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
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